2009 年 8 月の投稿一覧


アートによる町おこし

2009 年 8 月 26 日 | トピックス

日曜から昨日まで、10年前から始まり、3年に一度開催される
新潟の「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」を体験しに行ってきました。

6年前にも一度行ったので、今回が二度目になるのですが、以前よりも着実に内容が充実し、広範囲な地域にわたって行われてます。それに車の多くが他府県ナンバーで、老若男女とわず大勢の人が集まり、盛り上りっていました。何百ものアートを見てまわるのは、二泊三日の旅では不可能なので、見た中からほんの少しだけ紹介します。

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森の学校「キョロロ」では、本来ならゴミとなる流木や枯木で工作体験をしています。
その場ですぐに出来て、持ち帰れるものから、そこそこ時間のかかりそうなものまで、専門の指導員(といっても地元のおじさんですが)が、いっしょに作ってくれます。子どもはもちろん、若い女性にも大人気で、常時行列していました。

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わかりにくいかもしれませんが、様々なハーブを人の形に寄せ植えしてあります。
その向こうに隣接するカフェで、庭?を眺めながら、ハーブティーが飲めます。

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一泊目の宿「脱皮する家」です。
これは空き家プロジェクトと呼ばれるものの一環ですが、古民家のありとあらゆるところをノミで削りまくり、廃屋に新しい生命を与えています。見るだけでなく、そこに立つだけで足裏に削り跡が感じられ、彫った人達の情熱が伝わってきます。

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脱皮する家の近くにある、「コロッケハウス」です。
これも空家プロジェクトの一つですが、目に見えるあらゆるところに特殊な金属粉を吹き付けており、ざらっとした衣をまとい光る家が、風景を呼び込み、見たこともない対比を見せています。土日には、名の通り、コロッケも販売されていました。脱皮する家もコロッケハウスも、大学生達によって生まれ変わり、維持されています。

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廃校となった小学校を利用した「絵本と木の実の美術館」です。
著名な絵本作家の世界観が、この地で校舎の内外で展開され一冊の絵本になっています。各専門室なりの展示も充実していますし、最後の在校生3名の落書きが、いきいきと輝いていました。

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これも廃校プロジェクトで、海外の著名な現代美術作家による「最後の教室」です。
先ほどとは、うってかわり、お化け屋敷のような雰囲気ですが、暗闇や静けさに慣れると、儚い灯り、扇風機の風、あたりに聞こえる心臓音が、明確に認識でき、心地よくなってくるから、不思議です。多くの人が、じっと静かに佇んでいます。

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二泊目の宿は、私も好きなジェームス・タレルの作品「光の館」です。
これはアートでもあり宿泊施設でもあります。年間を通して、世界中から多くの人が訪れるので、予約で一杯だそうですが、地元の人々と楽しそうに交流して帰っていくそうです。この写真は、天井が開き、空が見えてくる瞬間です。

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素晴らしい風景をひとつ。内浦地区にもありますが、ここにも有名な棚田があります。
しかし、この撮影ポイントには看板が立ち、駐車スペースまで用意され、多くの撮影者が会話を交わしています。改めて素晴らしい風景は、それ自体に価値があり、多くの人を繋げていくのだと、実感しました。

アートは越後妻有地区全体に散らばっているいるので、車かバスで移動します。アートを体験しているというよりは、「大地の芸術祭」というタイトルの通り、生活の営まれている広大な大地を巡りながら、メッセージ性の強いアートを体感します。このバランスが絶妙で飽きさせません。

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これも空家プロジェクトの一つですが、「記憶の家」といいます。
そこら中に、クモの巣のように張り巡らされた毛糸が、廃屋が経験してきたであろう、思い出の存在や気配のようなものを感じさせ、人が住まなくなったからといって、価値がないと決めつけていいのか、考えさせてくれます。

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同じ「記憶の家」の入り口です。このイベントの観覧パスポートには全部で300の番号が並びますが、それぞれのアートに対応した番号があり、このようにボランティアで参加している高齢者の方々や夏休みを利用して来ている学生達が、所定の番号にハンコを押してくれます。この合間に交わす挨拶や笑いが、本来なら、五感を駆使し脳を使うだけのアート鑑賞に、心の通う暖かさを添えています。

ホームページの開催概要にある企画意図なども、ぜひご覧になってください。
アートの中には、常設のものもあれば、この期間だけで消えゆくものもありますが、全てのアートが地域の潜在的価値の上に成り立って、地域の魅力を発信しているので、町や村がキラキラきらめいて見えます。このイベントは、過疎や高齢化に悩む地域を、アートによって掘り起こす先駆的な例ですが、着実に地域に潤いを与え、地域外との結びつきを深めています。

さて、我らが高浜町にも、
素晴らしい風景(里山や山だけでなく、海も!)の中に、空家、廃校など、魅力的な場所が無数に点在しています。白宣言を軸としたアイディアに、町の資産、町民パワーを組み合わせ、どんな未来が描けるのか?10年前から取り組んでいる大先輩に出会い、叱咤激励されたているような気がしました。

道田 淳



商工会青年部

2009 年 8 月 21 日 | トピックス

ただ今、月2度の頻度で高浜町に来ています。今週も19火曜から二泊三日でお世話になりました。昼間は会議、調査、視察とスケジュール盛り沢山ですが、木曜の夜は楽しさてんこ盛りでした。

そもそもは、私たちAD(外部アドバイザー)から、商工会青年部に

□ 白クラブの事務局を設置したい

□ 仲間集めをしたい

□ 協同プロジェクトを進めたい

といった打診をしたのですが、それを受けての第二回会合です。第一回は役場内でしたが、今回は江上鮮魚店の2階で、私の他に商工会青年部と役場の有志を合わせて計8人。ご覧のように、内容よりも飲み食いが充実した会合でした(笑)。

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座卓には、この日に向けて取り寄せられた一品が並びます。
・ 和田にある「パンドレ」のパン:美味い、プリーズのライバル出現か?!
・ 穴子の姿焼き:岡山からのお取り寄せ!もう1本食べときゃよかった。
・ 海老入り水餃子:指示どおりジャスト4分ゆでると、プリプリの食感。
これらに樽を変えたての生ビール、こだわりの日本酒、焼酎が並びます。

商工会青年部や役場の皆さんにとっても、お互いの顔はよく知ってるとはいえ、じっくりと話す機会は無かったようですし、私のとっても率直で熱い高浜町への想いが聞けて、腹も気持ちも満足のええ夜になりました。

税年部の皆さんとは、今後も定期的に会合をし、議題を深めつつ、これからもより多くの人達と交流を深めたいです。商工会青年部の皆さん、ご馳走さまでした!!まだ会えぬ皆さまも、飲み会、喜んで参加します!呼んで下さい。

P.S.
次回来訪は、9/8、9、10、11と三泊四日です。
魅力的な「食」開発のプロデューサー、日本全国をまわる宿と観光のスペシャリストをゲストにむかえ、視察をし、協同プロジェクトを模索していく予定です。

あ、並河さんも来るはず、よろしくお願いします。

道田 淳



続、漁火想(映像付き)

2009 年 8 月 15 日 | トピックス

皆さん、はじめまして。わたくし、宮下直樹と申します!

この白クラブのウェブサイトの制作をはじめ、道田さんら外部アドバイザーの1人として参加させて頂いております。このブログの記事を日々楽しみにされているとも伺っており、ちょっとドキドキしながら、かしこまったご挨拶をさせて頂きました。

もう何度も高浜町にはお邪魔していますが、先月開催された漁火想には記録班!?としてビデオカメラ持参で参加しております。

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漁火想に参加して強く感じたことは、町の皆さんが楽しみにしている町にとって一年で最も大切な時間なんだなということです。

わたしは普段、京都で京都の地域活性や若いアーティストによる京都も価値向上などを目的とした仕事をしていることが多いのですが、「祭!」と言えば、もちろん京都にも祇園祭のような大きなお祭りはあります。

が、それが自分たちのものかというと、そう感じる人は少ないんじゃないかと思うのです。一般化してしまった誰かのもの、、、そんなイメージがあります。漁火想はそうではなくて、高浜に住む町の皆さんが主役となって参加して楽しむお祭り。午前中の準備の段階からずっとカメラのファインダー越しに漁火想を記録しながら、そんなことを感じておりました。

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今年は不景気の影響が大きく、日本各地で大型の花火大会が中止になったと耳にします。そんな中、市販の花火を用いてここまでやるのか!?と終止うならせてくれた48人の男衆「櫓龍」による創作花火は、男気を火花とともに存分に散らし、今年も皆さんの胸に力強い灯を点してくれたのではないでしょうか?

波間に浮かぶ漁火の頭上、10万発の花火が映し出したあの景色は、この浜が町の若い男衆たちが男気を魅せるためのステージであるだけでなく、高浜に暮らす皆さんが世代を超えて集うホームグラウンドなんだということを、はじめて高浜の夏を過ごした僕たちに教えてくれました。

今回の映像は、その「櫓龍」と漁火想の会場で結構目立ち人気急上昇中の白Tを中心にまとめました。下の画像の三角の矢印をクリックすると映像が見れますので、一度チェックしてみて下さい。

YouTube Preview Image

そして、白クラブによる漁火想の写真をフォトギャラリーにアップしております。
数は控えめですが、こちらも ぜひご覧下さい。

→ 漁火想 フォトギャラリー

漁火想の全容をまとめた映像はまたどこかでお楽しみに頂けるようになると思い、編集を続けてますのでお楽しみに♪

宮 下  直 樹



初、漁火想

2009 年 8 月 13 日 | トピックス

7/25漁火想では、外部ADが初めて勢ぞろいしました。

もちろん夏の高浜も、人で溢れ変えるイベントを見るのも、今年が初めてです。漁火想で、私たち白クラブで提案させてもらったのは、点火式で活躍した「白葉山」とメイン会場のひな壇にあった「浜かげ(竹テント)」だけですが、今年、会場で感じたことを、来年、さらにいい形でに繋げていきたいと思います。

漁火想

キャンドルが砂浜に延々と続くさまは、美しく心を癒す風景でしたし、櫓龍の花火といっしょに男気も見せるのは、新しい花火の見せ方だと思いました。サザエカレー、曙バーガー、ご馳走さまでした!

それぞれについて感想を書いていくとたいへんなので、、、まずは、私が撮影した写真をご覧下さい。馬場さん撮影の画像が、さすがにキレイですので、そのうち公開ギャラリーをつくりなり、ポストカードにするなり、見て頂けるようにします。その前に今週末には、宮下さん撮影&編集のムービーがアップされますので、お楽しみに!!

道田 淳



白、打合せ中

2009 年 8 月 7 日 | トピックス

Q. 外部ADたちは、東京では何をしているのだろう?

A. 月に3回くらいのペースで熱い会議をしています。

3人の外部アドバイザー

初めての漁火想を体験した翌週30木曜、某所にて外部AD3人で会議をしました。夏のキックオフでスタートを切り、いよいよ秋そして来年に向けての展開を、再確認しなくてはいけません。現況分析と修正を加えながら、熱く語り、ポンチを描き、笑い、、、この日も18時に始まった会議も終わったのが22時半、お疲れさまでした!

MTGメモ

さて、何が書かれているのかわかるでしょうか? これじゃ、わかりませんよね(笑)。

(来週くらいに、漁火想のムービーなどをアップします。)



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