2010 年 2 月の投稿一覧


二条城 入場

2010 年 2 月 28 日 | トピックス

21日曜15時半ころに、二条城に到着。

二条城に来るなんて、20年ぶりか?、ホンマに久しぶりです。

お城は、スケールがデカくて、のびのびとしててイイ!まさに非日常。

今は京都市の管理なので、とりあえず維持しています、という感じですが、

実際に使われていた時代の雰囲気を少しでも感じれるよう、

緊張感が漂よう様にして欲しいですね。

さて、

「うちがやったんは、ここからここまでです」と案内地図上を指し示めすと、

こっからここまでて、全部やないかい!とツッコミを入れたくなります。

驚くなかれ、30年ぶりの竹垣改修だったそうです。

もっとマメにやらないとあきませんね。

二の丸から本丸までの間にある建仁寺垣(竹垣の種類)は全て三木さんとこの施工です。

写真でいうと、

写真中央に見えている門から奥(北側)が1年前にできた建仁寺垣。

門から手前(南側)が去年にできた建仁寺垣、

それよりさらに手前(南側)、写真の右手に先月できたとこの建仁寺垣があり、

計3回に分けて施工されているので、経年変化がよくわかります。

1年前にできた建仁寺垣です。

ビシッ!と気持ちよく延びています。

もう薄茶色になっていますが、この竹垣には西日が、もろに当たるので、

紫外線による劣化が早いようです。

門から手前(南側)が去年の施工分です。

竹が青みも色が抜けきる途中でマダラですが、これはこれで中々見れず趣きがあります。

ちょうど境目部分を見ると違いがよくわかります。

観光客は皆さん、本丸へと急ぎますから、竹垣など見たりはしません。

その中で、ただひたすらに竹垣を凝視する私たちは、少し注目の的でした(笑)。

私が普段見慣れてる建仁寺垣とは、寸法が違う様に感じたので、聞いてみたところ、

やはりこのスケール感に合わせて、部材寸法を大きくしているそうです。

去年完成分と先月完成分の境目辺りです。

水に強い桧丸太(ひのきまるた)を柱にし、天地両端部を銅板巻きで保護しています。

これがさらに南側の先月完成分です。

青竹のこの青みは、ほんの少しの間しか味わえませんが、初々しく大好きです。

眺めているだけで清涼感満点です。

普段、竹垣なんて、ちゃんと見たこともなく、考えたこともなくても、

眼の前にこれだけ立派な竹垣があれば、自然と話に花が咲きます。

皆さんと南端まで歩いていき、そこで様々な質問をし、盛り上がりました。

いつの日か、内浦地区をはじめ、高浜から取れた良質の竹材が、

京都の重要文化財、ならびに国宝などに使用される日が来るかもしれません。

現在は夏のイベント時に利用し始めただけで精一杯ですが、

今年もアドバイスをもらいながら、やれる範囲で作り続け、ノウハウを吸収し、

いつの日にか、高浜町でも京都ででも、気持ちよく高浜の竹を使い、

その前で、記念撮影をしたいですね。

材料として出荷、箸などの工芸品、イベントや建築関係での材料、

この使い道の3本柱を意識していけば、

入口(竹やぶ整備)と出口(目的と収入)がまわり始め、継続できそうです。

見学に来て下さった方々はもちろん、新人さんや若い世代の参加をお待ちしてます。

三木竹材店の皆さま、長い一日、本当にありがとうございました!!

道田 淳



竹しごと 体験

2010 年 2 月 27 日 | トピックス

さて引き続き、三木竹材店見学、第二弾です。

火あぶり見学をしたあとは、ありとあらゆる銘竹が並ぶ、倉庫に移動。
私はこの倉庫には何度か入ったことがありますが、
来る度に、普段なら「竹」をひとくくりでまとめてしまってるものに
これだけのバリエーションがあることを再認識させられます。

それに何より、背筋がピン!として気持ちがいいです。
見学してる皆さんも、
真っすぐで立派な竹やな、、おいこんな値段してるで!、、
とかいいながら、興味津々で説明に聞き入ってはりました。

この日はてんこ盛りのスケジュールなので、説明もそこそこに、
この場で配達してもらったお寿司を頂き、早速、体験作業にうつります。

お題は、 お箸削り、 茶杓削り、 籠あみの3つから選べます。
希望は、お箸削りが多く、次に籠あみ、茶杓削りの順で分かれて座ります。
材料は、全て先ほど見学した白竹が材料です、こりゃ贅沢!

籠あみ希望の私は、事前に作っておいてくれはったこの状態から、
霧吹きを使って水で濡らしながら、編み始めます。

こんな編み方、だれが考えたんでしょうね、ホンマに偉い。
途中で、写真のように洗濯バサミで押さえながら、次の工程にうつります。
奥で「難しいな〜、あれ?あれ?」と言いつつ、箸を削ってる人が(笑)。

私の籠はだいぶ、それらしくなってきました。
箸づくりは、昔、白竹の端材をもらった家でやったことがあるんですけど、
結構、力はいるし、2本の形を揃えるのが大変です。
塗装など飾る要素が無い分、素材の良さと形がシンプルに伝わります。
たかが箸、されど箸ですね。

奥で、「わいはセンスない、アカンわ」なんて笑いながら、一生懸命削ってはります。
そんなことない、ちゃんと出来てたよ。

私の籠は、編みながら、全体を両手で締めて、形を整え、これで完成です。
最後に花生けのおまけまでいただきました。

竹ひご?を重ねて、編めば立体になるなんて、しなる竹ならではですね。
かなり面白かったです。講師役のワタナベさん、ありがとうございました!

道田:
「今晩、最初に箸をつける料理は何でしょうね?けっこう、それ大事ですよ。」

見学者:
「箸ひとつ、いうても難しいもんやな、竹林ばかりに向き合うのと違うて、面白かった。
家に帰ってご馳走あるとええんやけど(笑)。」

火あぶり見学して、手作業して、充実した内容で、皆さん満足そうでした。
私は、良質な竹材として出荷する、他にも、土産物としてのお箸に期待をしています。

NHKの朝ドラ「ちりとてちん」は塗り箸ですが、
高浜産で、高浜製の、素材そのものの良さを活かした箸なんて、
高浜町のアピールには、一番ふさわしいと思うのです。

若い人達にも、ぜひ来てほしかった。
またやるので、内浦地区とわず、多くの皆さんの参加を熱望してます。

さて、ここで三木竹材店を後にし、二条城に向かいます。
なんで二条城にいくの? 観光?

何をおっしゃる、最後のイベントが残っています。
その模様は、明日の第三弾で!(たぶん)

道田 淳



火あぶり 見学

2010 年 2 月 26 日 | トピックス

先週金曜に高浜を出て京都に入り、
土曜は一仕事して、21日曜朝は三木竹材店に行きました。

この日は高浜町から竹竹クラブさんをはじめ、総勢16名が見学などに来られたのです。
てっきりマイクロで来るのかと思ってたら、デカイ大型バスが登場。
三木さんもテンション上がってました。

話もそこそこに、番頭の栗林さんによる「火あぶり」実演です。
伐採したての竹を青竹と呼びますが、いずれ色が失せて、白くなっていきます。
青竹では水分も多く加工しにくいので、白竹にするために2つの方法があります。

一つ目は「湯抜き」です。
竹を何百本と、湯の中で薬品と共に煮ることで、
竹の油分を抜いて、白くします。これは大量生産に向いた方法です。

2つ目は「火あぶり」です。
これは京銘竹に指定される伝統的な方法ですが、手間がかかります。
三木さんとこでは、火あぶりで白竹をつくっています。

高浜の竹林整備も順調に立派な竹が育てば、三木さんとこに持って帰ってもらって、
火あぶりしてもらい、より付加価値の高い製品として出荷できればいいと思ってます。
この日の目的のひとつは、この作業を見ることです。

長さ4mを超える青竹を、ガス火で炙りながら、
ウェス(布)で吹き出て来た油を拭き取ってやります。
すると写真のように、青竹の色が薄く、白くなってきます。

ブヒューっと、青竹の中で熱せられた水分が吹き出してきました!

こうなると一旦休ましてやります。そうせんと竹は割れてしまうそうです。
およそ4mの青竹を、あぶり、休ませ、計3回ぶ分けて、作業は完成です。

火あぶりが済むと天日干しされますが、まだ少し青みが残っていますね。
この後、倉庫で3年!寝かすと、象牙色に輝く、銘竹・白竹の完成です。

駐車場にある仮設テントの下に、伐採してきた青竹が置かれています。
元々はかなり上の方まで積んであったそうです。だいぶ火あぶり作業が進んだのですね。

火あぶり作業見学の後、さまざまなレクチャーと質問攻めが始まります。
この写真で束になっているのは、孟宗竹の枝で垣根の材料になるそうです。
三木さん:
「これで一束2500円くらいですわ。
この前、みなさんがパンダ(竹チップ製作機械)で枝まで砕いてはったんで、
もったいないな〜、売りもんになるのにな、と思ってたんですわ。」
竹竹さん:
*見学の皆さん、値段を聞いて、一同に驚き!
「わしらはどれが売りもんになって、どうしたら買うてもらえるのか知らんしな。」

その通りやと思います。
でも、これからはアドバイスがもらえます。
最強の協力者といっしょに作業ができます。
伐採整備の際は、枝はお金になると思えば、大事に扱うはずです。

他にも萩を束ねても、これまた垣根の材料になるので、売れるそうですよ。
「こんなん山になんぼでもあるがな〜」とは、目が点になった見学者の感想です。

高浜町の人達と外部アドバイザー達が交流することで、
こういったやり取りが生まれ、竹林整備を続けていくヒントが見つかる、
ちょっと嬉しくなりました。

さて明日は第二弾をお伝えします!(たぶん)

道田 淳



ふぐ

2010 年 2 月 22 日 | トピックス

今日(21日曜)は長かったけど、とってもいい日でした。

さておき、
冬の味覚第2弾!マジで食べたかった「ふぐ」編スタート!!
18木曜は午前中はいつもの通り会議、馬場さんは町内撮影。
昼前に、のかたさん、大久保さんが、到着したので、昼食はコパンで全員集合。
午後から、いよいよ真の意味でのフグ尽くしです。

今回の撮影では、
よくありがちな料理全体を並べて説明するように撮るのではなく、
料理がもっとも美味しく見える瞬間を伝えられるように撮るのが目的です。
そのため、食材そのものに対する、こだわりから知りたいと思い、
無理を言って船に乗せてもらい、まずはフグがいる生簀に向かいました。

もちろん料理をいただく宿は、「 五作荘 」さんです。
ちらっと後ろに青葉山が見えますね。

波も穏やかな、この海面下に200匹近いフグがいてるそうです。

五作荘さんのフグは特別な存在。
おじいさんが天然フグの畜養を始められた話、、品質に対するこだわり、、
船上での静かな語り口には、熱い情熱と誇りが感じられ、
料理への期待はもちろんのこと、フグへの感謝の気持ちも生まれてきます。
のかたさん、質問しながら丁寧にメモを取ってはります。

とはいっても、話ばかりを聞いていられない!
さらば生簀!、さらばフグ!、我々は五作荘に向かいます。

その前に、和田漁港に立ち寄り、ぐいぐい泳ぎまくるフグを拝見。
隣りにあったナマコもそうですが、
美味しそうに見えないフグを食べようと思った人は偉いですね。
でも、その方のお陰です、誰だかわかりませんが、ありがとう!

五作荘さんに到着。
玄関横の生簀のフグに近寄り撮影しようとすると、
急にうつぶせから横向きに体勢をチェンジ。
余裕かましててもすぐに捌かれるぞ、と一声かけて、お部屋に向かいます。

オリジナルメニューです。
よく考えると、フグをご馳走になったことはあっても自腹を切るのは初。
今日はこの順に、じゃんじゃん出て来る料理をバシバシ撮りながら、いただきます。

1品目「とうとみ」。
美味い!少しばかり肉のついたこの食感、ポン酢好きの私には早くも最高です。

2品目「てっさ」。
なんたる歯ごたえ、噛みごたえ、美味い!。
薄さ(技術)を競うよりも、素材そのものの味をシンプルに教えてくれます。
ガサッと大人食いしても、つるっと胃袋に消えていきます。

3品目「福のこ(真子の粕漬け)」。
新鮮な卵巣を塩漬けにし、その後、粕漬けと計3年を費やす、
ノウハウと愛情の詰まった、まさしく五作荘にしかない味。
あっという間に無くなってしまいました、、、
その犯人は、

4品目「ひれ酒」。
ご主人いわく、二時間ほどじっくりと炙ったヒレからは、4〜5杯のお出汁が出ます。
これが驚くほどデカくて、本当に滋味が舌に染み渡る味がして、美味しい。
がぶがぶ次ぎ酒をしてしまいました。

5品目「てっぴ」。
とうとみよりも、コリコリとした食感は、お口直しにもちょうどいい。

6品目「てっちり」。
これだけ身が大きいと、本当に期待が持てます。
しかし、ここから昨夜と同じくじっくりとセッテイングし撮影です。

その前に7品目「白子」。
これは小鉢ですが、私の拳2つ分はあろうかというデカイ白子を見せてもらいました。
まずは生でひとつ、続いてお出汁でしゃぶしゃぶしてひとつ、
身の歯ごたえをはまた違う、とろける味をありがたくいただきました。

再び、「てっちり」。
仲野さん、緊張しながらも、人生初のモデル役は、手タレです。
食べまくってるのは馬場さんを信じ、超適当な指示?を出してる私だけ(笑)。
これも、そのうちに© BABAギャラリーを掲載しますのでお楽しみに。

8品目「唐揚げ」。
立田揚げのような薄い衣とむちむちの食感がたまりません。
フグの唐揚げで、話題の高浜グルメができるといいですね。

三たび、「てっちり」。
ここでフードソムリエ・大久保さんが盛りつけ役で登場です。
常に灰汁をすくい続ける小野さんとのナイスコンビで、
お部屋に俄然プロっぽい雰囲気が満ちてきます(失礼!)。

この写真をよ〜く憶えておいて、後日、馬場巨匠の写真と比べてみて下さい。
でも同じ鍋なんで味は同じですから(笑)、ここから食べまくります!

美味しい!、ポン酢も薬味も野菜もフグもどれ一つ余計なものがありません。
完璧な調和。淡白な味なのに確かに感じる圧倒的フグの存在感。

9品目、「茶碗むし」。
卵もとろっと、白子入りでさらにとろっと、毎日食べたい。
シメジの土の香りが、鼻腔をかけ抜けていきます。

ここで、ご主人が「福のこ」を炙ってくださったのをいただきます。
これこそ、ザ珍味ですね(お皿もフグです)。
香ばしさが加わると、急にご飯が食べたくなり、食欲が湧きます。

〆の「雑炊」。
これは一杯目、本当にしみじみと美味しさを感じる、やさしい味。
朝飯2杯半、昼飯ほぼ2人前を食べた上で、さらに驚くべき雑炊ロードが始まります。

これ8杯目。
「福のこ」をのせると、味に奥行きがでて、さらに食が進みました。
ちょっと食べ過ぎなようにも思いますが、翌日昼はのぶ幸+三角パンでした(笑)。

そんなことより、外部AD、役場、観光協会、
みんなニコニコ、美味しい食事は人を幸せにします。
五作荘さん、ご馳走さまでした!

今回、高浜の冬の味覚をたっぷりと堪能しましたが、
高浜のサービス精神がたっぷり現れた「かに料理」、とてもレベルの高い「ふぐ料理」、
私たちは素材を吟味し、調理することはできませんが、
今日集った仲間とともに、しっかりと魅力を伝えていきたいと思う、味でした。

2日間の長〜い食べログにお付き合いくださり、ありがとうございました。
再来週3/3には、高浜入りしますが、
それまでに何回かに分けて、本日(21日曜)の模様をアップします!

道田 淳



かに

2010 年 2 月 20 日 | トピックス

今月17水曜から19金曜まで、高浜にいました。

着いて早々の昼飯は、大好きな「のぶ幸」で、いつもと違う牛丼。

甘めのタレと山椒が旨かった!

今回の目的は、新しいパンフレット用に冬の味覚の撮影です。

もちろん!カメラマンは馬場さんです(ちなみにソースカツ丼)。

昼食後は、私は会議に、馬場さんは冬景色の撮影にと一旦解散です。

16時過ぎ、今宵の宿「むらみや」(展望風呂気持ちイイー)に集合し、撮影開始!

微動だにしない本日の主役。

デジタルカメラで撮影、すぐさまPCで確認、と手際よく進められて行きます。

卓上には4人分の料理が並んでいます。

正直、見ていてこれを4人で食べきれるのか?と心配してましたが、

このあとの展開を考えたら、いらぬ心配でした。

どうですか、見事なカニ!

しかし、これは馬場さんの撮影の合間に割り込んだ、© MICHIDA。

ただいま、私と同じように便乗撮影中の© KANAMORIです。

小鉢、お刺身、天ぷら、茶碗蒸し、ゆでカニ、焼きガニ(撮影中)、、、

焼きガニは香ばしくて美味しいね〜、湯気もきっちり撮影されてますよ。

続いて、カニ鍋です。

このように具材を美しそうに並べても、、、

時間が経つと灰汁が出てきますし、野菜が煮えてきて、段々と崩れてきます。

美味しそうな湯気と一緒に撮影するのは至難の技なんですね。

ここで巨匠 © BABA、作戦変更を指示!

出汁を温めてから、素早く盛りつける作戦に出ます。

ザ・プロフェッショナル「むらみや」の女将さん登場!

テキパキテキパキ、

後ろで、ご主人が見守ってはる中、手際よく盛りつけが行われます。

野菜は生のまま、カニは隣りの鍋で、写り加減を重視し、火を通します。

お陰様で撮影は無事終了!

私は食べながら撮影を見守ってましたが、

馬場さん、小野さんはさぞかしお腹が減っていたはず。。。

まちに待った食事タイムでは、役場の人達や西野さんも参入!

みんなで鍋を取り合ってるんではなく(笑)、カニ雑炊の準備中です。

結局4人分を7人ほどで食べたのですが、味、質、量と大満足!!!

「むらみや」さん、ご協力ありがとうございました。

馬場、ついに満足&満腹でダウン!の横で余裕の小野。

お二人とも、気楽な取り巻きの中、見事な撮影をご苦労さまでした!!

東京に戻り、データをもらい次第、©BABAギャラリーを掲載します。

明日(18日)はふぐだよ〜、ふぐ!

ps ポン酢、美味しかった。

道田 淳



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