2011 年 5 月の投稿一覧


小布施ッション

2011 年 5 月 10 日 | トピックス

GWの真っただ中、5/5子供の日に
長野県・小布施町に行ってきましたので、ご報告。

京都から名古屋までは「のぞみ4号」、そこから長野までは「しなの7号」。
昼飯の名古屋コーチンわっぱ飯弁当がハズレで残念でしたが、
車窓から見える雪山の景色が、初めての土地への期待を高めてくれます。

長野駅で長野電鉄に乗り換えて、いざ小布施へ。
ちらっと見える特急電車は、なんと箱根を走っていたロマンスカー!
他にも成田エクスプレスの旧型車両がこの路線を走っているそうです。
昔のアイドルに会える!ようで、鉄っちゃんにはたまらん路線ですね。

小布施〜♫〜 約4時間半で到着。
若狭高浜駅より、渋い木造の駅がお出迎え。山並みと合ってます。

休日とはいえ、この小さな駅に大勢の人。
小布施は、高浜とほぼ同じ人口ですが、その100倍!の観光客が訪れます。

100万人を超える観光客の中には外国人も多いようで、
観光案内には、日本語はもちろん、英語、韓国語、中国語のガイドマップ。

今回、やってきたのは、多くの人が訪れる町の魅力も知りたかったのですが、
なんといっても小布施ッションに参加するためです(←詳細はチェック!)。
各界の著名人が講師を務めるこの催し、毎月ゾロメの日に開催されており、
今回で118回目を数えます、、、つまり10年やってはるわけです。

今回の講師は、花井裕一郎さんです(左の人だよ)。
小布施町が誇る新しい図書館!(図書館とはもはや呼べない)、
まちとしょテラソの館長をしてはりますが、
私たちは今年2/13の「まちづくり会議」のパネラーとして、
会議から3次会まで(笑)お付き合い頂き、大変お世話になりました。
(なんと、まち会議に来てくれてた人とも再会できました!)

(高野さん、今回は残念でしたが、次回お会いしましょう!)

さて、ゆるりと始まるこのイベント(笑)、
タイトルは『まちを演出してみよう!』。

この時点でステキです。
花井さんは前職は映像ディレクターなので、演出するのも当然ですね。

話の前半1/3は、
福岡出身、東京在住だった人が、決意して小布施に移住してくるまでが語られ、

続く話の1/3は、
公共建築「まちとしょテラソ」ができるまでの道のり。

この施設は、ハードとしての新しいさもありますが、
地域住民が、計画当初から竣工まで積極的に参加しているとこが凄い。

上の写真は、が開館式の模様。
ありきたりのテープカットではなく、子供達に思い出を残すために
全員参加で準備して、くす玉を割ったそうです。
ま、企画力ありますよ。

続く、最後の1/3は
「まちとしょテラソ」が目指すこれから。

ごく簡単にいうと、
既存の図書館の概念と従来の役割を飛び越して、
まち全体を図書館(情報の企画し、自由に発信&受信できる)にする。
まちの過去から未来まで、断片ではなく文化総体として残し、伝えていく。
小布施をより広い世界に積極的に繋げていこうとする試みです。

最後は花井さん自身が図書館に、まちとしょテラソに見えてきました。
熱い!だけやない、中身のある話、参加した甲斐がありました。

この時点でブログ書くのが疲れてきましたが(笑)、
ここからは楽しい懇親会。
開場を小布施堂(←ここがある意味まちの兄貴分です)に移動するのですが、
田舎やと思って甘くみてたら、料理とかサービスがちゃんとしてて驚き。

小布施堂の社長さんいわく、
「小布施は、昔からまちの能力不足を外の人に助けてもらうのがお家芸」
なんて謙遜してはりますが、要は昔から外部人材の登用がうまい!町です。
その証拠にだんな文化、もてなし文化がちゃんと残り、活きているのですから。

小布施には、
酒造場もあるのですよ、飲み放題。

牛肉筍包み焼きなど料理が、食べ放題。

参加者は町内半分、町外半分、50〜60人ほどいはったでしょうか。
魅力的な話、美味しい食事、旨い地酒、しかも二次会まで続けば、
話す時間もあり、盛り上がらないわけなし。
実りあるイベントご馳走さまでした。

さて翌日は、
花井さんが館長をしてはる「まちとしょテラソ」を訪問!
建築もかっちょよくできてますが、ここは中身がミソです。

従来の図書館は、
住民の利用度の目安を図書の貸し出し数とするらしいですが、
ここでは少し異なり「来館者数と利用時間」がひとつの目安になってます。

それもそのはず来館者が200〜300人/日です(驚!)。
この利用者数を将来的には500人にしたいらしいです(素晴!)。
きっとできます、そうなると空間的には少し窮屈かな。

まちの人たちも、子供から大人まで、音楽がゆったりと流れる中、
絵本に夢中だったり、、受験勉強してたり、、と利用方法は様々。
手前におられるご老人は、民法の調べものをず〜っとされてました。

最後に、個人的に面白かったのが、連想検索システム。
この横に、チップの入った様々な新書がおいてあり、
それを置くだけで、それに関連する様々な情報や書籍が検索されます。
上記のサイトから、文章で検索できますから、ぜひやってみてください。

ホントなんでもやってみるもんやし、行ってみるもんです。
特産品の栗菓子も、地酒も気持ちよく買いまくりました。

わずか27時間滞在、感じること多々あり、勉強させてもらいました。
もう一度、由布院に行きたくなったし、八戸にも、鯖江にも行かねば。
この全国まちづくり仲間とつくるネットワークを大事に、高浜に引き継ぎたい。

花井さん、皆々さま、ありがとうございました!また来ます!!

P.S.

帰りは、特急料金+110円して、旧ロマンスカーに乗車。
みごと長野電鉄の作戦にはめられ、テンション上がりました。

道田 淳



町の人みんなが、共感できる何か

2011 年 5 月 4 日 | トピックス

4月28日、
久しぶりに高浜町にうかがいました。

僕自身は、震災後、
被災地へのボランティアで、仙台、石巻、
女川町には二回足を運び、
今回の高浜町行きの後にも
また、被災地へ行くことになっています。

津波によって、多くのものが失われた町では、
「まちづくり」が、まったく違う緊急性を持っています。
ただ、どうしても、こういうとき、
箱の話に終始してしまいそうになるけれど
(また、箱は、とても、大事だけれども)
「多くのものを失った町において、それでも、町の人みんなが、共感できる何か」を
つくっていく必要性というものについても、
その町に住む人たちを中心に
もっと語られていくべきだと思っています。

話を戻し、高浜町です。

ひさしぶりに来て、町のみなさんの元気な顔を見て、
うれしくなりました。

役場で打ち合わせをした後、
青の里ゆっくり荘へ。

前に来たときから、
さらに素敵になっていて感動。

僕のほうでお手伝いしたロゴののれん(ロゴデザインは工藤さん、製作は高浜プリントさんです)が、
入り口にかかっていますので、
お近くをお通りの際は、ぜひ、ご覧ください。

「青の里」くん?

「青の里」ちゃん?

なんと呼ぶかは、別にして、
このロゴも、みんなに愛されるといいな、と思います。

並河進



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