竹垣いかがでしょう?

カテゴリー: まちづくり

ご無沙汰しておりました。

もう先々月末になりますが、
ずっ〜と続けています竹がらみの整備事業の一環で、
中心市街地の一角で竹垣を設置しましたので、
そのご報告をします。

これまでの竹に関する活動については、
「竹林整備という入口」に注力してやってきましたが、
「竹の活用という出口」も必須ですので、
多くの皆さんに理解して頂くために竹垣を設置してみました。

京都では毎年、年末になると
料理屋、旅館、寺院などで使われている竹製品が新しくつくかえられます。
12月は真竹を伐採にするには適した時期ですし、
年始を初々しく過ごしたいという気持ちも重なってのことだと思います。

私たちも昨秋から、
竹垣の設置場所を町有地、民地問わず探していたのですが、
これが色々あって、なかなか見つからず、、、ようやく年を越し、
本町商店街と中町商店街の角の駐車場に決まりました。

さて、その場所がこちら ↓ ↓ ↓
注)写真をクリックすると大きくなりすぎます

もとは駐車場で
コンクリートブロックの基礎や金網で囲われていました。

敷地の向かいには
高浜最大のお祭り「七年祭」で大事な地区のお社?場所?があり、
きれいに揃えられた生垣があるので、気が引き締まります。

古くなったものは解体撤去、
基礎が必要なところはやり直し、木材で竹を張るための下地を組みます。

今回の竹垣は、
建仁寺垣と御簾垣のコンビです。

建仁寺垣(下部にあたります):竹を縦使い、遮蔽性が高いです。
 御簾垣(上部にあたります):竹を横使い、透けて見えます。

そのため、上の写真は、
建仁寺垣のベースを張り終えたので、次の御簾垣を張るために高さを検討中。
施行中、多くの町民の皆さんにうれしいお声かけを頂きました!

これで7分がた出来た感じでしょうか。
青々としていて瑞々しいですね。

外側ができてくると、続いて内側も。

元の塀やフェンスは
きつい潮風にさらされて傷んでましたので、
今回はしっかりと補強材も入れ、あとで竹を巻いておきました。

伝統的な竹垣は、竹を張ればお終い!ではありません。
要所要所を黒に染めた棕櫚縄で結び目を付けていきます。
これが本当に手間暇かかること、、、

この時点で、始めて3日目の16時、

端部の仕舞いなどを、ちゃんと竹でおさめ、17時、

似合ってますやん。
生垣から竹垣へと、高さもそろい、
町並みにも連続性がでてきましたね。

終了したのは20時、
最後は雨の中3時間も作業をご苦労様でした。
三木竹材店の皆さん、お疲れさまでした!!!!

それから、
この場を借りまして、
改めて趣旨をよく理解していただき、
気持ちよく承諾してくださった
土地主の方に心より感謝申し上げます!!
ありがとうございました。

もう今は、青竹の瑞々しさもなくなり、
徐々に白くなって来ていることと思います。
そのうち白を通り越し、灰色や茶色になり、
近隣の風景により一層溶け込んでいくのが楽しみです。

施行中、
ここを通られる皆さんが、
口々に「ええもんつくんなさったな〜」と高浜弁で言って下さいました。

竹垣は町並みに、
今までには無かった初々しい彩りと落ち着きを与えました。
一度つくったら、つくりっぱなし、という訳にはいかず、
定期的につくりかえたり、メンテが必要だったりしますが、
これがよい切っ掛けになってくれることを祈ってます。

今年も
これほどの規模ではないですが、竹垣の設置を予定しています。
次回はワークショップ等もかねて、
より多くの皆さんと協同作業が出来ればと思っています。

また色々と告知していきますので、
興味のある方々は、ぜひお知らせ下さい。

道田 淳

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