たかはま鮨 

カテゴリー: 名物つくりましょう

GW2日目の4/30、竹がらみでお世話になっている
三木さんとこで今年はどうするか?打ち合せをしてきました。

竹林整備から、ものづくりの現状、世界情勢、、
竹の有効活用から、ものづくりの現状、世界情勢、、
朝10時から16時すぎまで、竹の未来を思い描きながら、
がっつり&たっぷりと6時間話しました(笑)。
(たぶん、6月に視察がらみで来てもらう予定です。)

竹の話の前に、4/27〜28の「食」にまつわる報告です。
今回は大久保さんと、大久保さんの一押し料理研究家・松村佳子さんと一緒に、
高浜の食事情をリサーチすることが目的です。

今回は珍しく一泊二日、しかも来訪テーマは徹底的に「食」のみで、
いつもやっている会議らしきもんは一つもなかったんで、新鮮。

この一泊二日は、
町民の皆さんにはお馴染みの所ばかり、きなーれに道の駅、サニーマートにフクヤ(どちらもスーパーマーケット)、和菓子屋に洋菓子屋、名所に史跡、と移動しまくりでした。
その忙しい合間に、さらに忙しい野瀬町長の空き時間に滑り込んで、ご挨拶。

さて、二人は何を見つめてはるのか?

正解は、鮮魚コーナー一面に並んでいる高浜産の魚の種類をじっとリサーチ。
こんなに多種多様な高浜産の魚を見たのは初めてです。

その他にも、野菜、調味料、、、とにかくじっとリサーチ。
と思えば、夕方間近に大谷蒲鉾さんに滑り込みセーフで、

祝儀用の蒲鉾を見せてもらって、話し込んだり。
訪れたことのあるお店でも、視点が違うと見えて来る風景が違います。
まちづくりには色んな側面があり、楽しい。

この日は早めに、楽しみにしていた宿、登喜丘荘さんにチェックイン。

お待ちかねの夕食、味は品よく、愛情はたっぷり。
(道田さん的には、これじゃ量的に足りないでしょ?は愚問!)

しかも食材には、地元色がたっぷり。
へしこのうず巻き鮨は女将さんのスペシャル、
セリは田んぼから採ってこられて、
竹の子はこの日の朝取り、
みずみずしい若布はご主人がジョギングの際に海で発見、、、

リアルすぎる話もありますが(笑)、そこはみんなで大笑い。
どれもこれも都会に住む私にはうらやましい話ばかり。
高浜は、身近な日常にお宝がいっぱいです、どれも美味い。

いつもの高浜での夜のように、
お腹いっぱい酔っ払いではなかったけど、0時前に気持ちよく寝れました。
食事を通して何を伝えるかは人それぞれですが、
地元の旬の味を食べられる幸せはしっかりと伝わってきました。
ご馳走さまでした!

一日ご一緒した松村さんは、ほんま頼りになるスペシャリスト。
リサーチの一日目は終わり、本番は明朝です。

そのへんの続きはGW中に、書き足してアップします。
深夜2時、眠いので寝ます z z z z

完全にGWが明けてしまいました。
今晩、電通で5/27開催するワークショップの準備打ち合わせに行ってきます。
その前に、書き掛けをフィニッシュ!

朝起きて南側の窓から見えるのは、私たちの夕飯にも登ったであろう自家製野菜が獲れる畑。身の回りに海も畑も山もあるなんて、なんとシンプルですばらしい生活。

朝ご飯も、地のもの決集!という感じで、普通にこだわってはって美味しい。
この後に役場で「たかはま鮨」の試食会やのに、2杯頂きました。

朝食後、少し時間があったので、北側の松林を超えて、海にお散歩。
この、風景がす〜っと抜けていく感じがスキですね。

あいにくの曇り空でしたが、それでも遠浅の浜に美しい海。
幼稚園? かわいらしい一団を見ていると、「おはようございます!」と
次々に挨拶してくれます。うれしいので手を振ったところ、みんなフルパワーで
手を振り返してくれました(笑)。朝からいい出会いです。

初めて見ました、家の垣根が「ゆず」。
まん丸と大きく立派で値段もはる「ゆず」は見たことあります。
家のすぐすこにある、こういうことこそがほんまもんの贅沢なのでしょう。

28水曜10時から始まった「たかはま鮨」を食べながらの意見交換会。

へしこの渦巻きずし、鯖の棒寿し、煮鯖ちらしずし、ちらすずし、
炙りへしこずし、焼き鯖ずし、手まりずしetc…
ずらっと並んだ、色とりどり、味とりどりの「たかはま鮨」の面々。
写真には、一部食べたのに並んでないのもありますが、ご勘弁ください。

たかはま鮨というのは、
平城京跡地から、日本最古の鮨に関する木簡が出土しています。
この高浜に古代から鮨文化があったという歴史性に、
地元の皆さんが代々食べ継がれてる味やアレンジを加えた鮨を
高浜町のブランドとして、もり立てていこうという活動です。

私たちAD(アドバイザー)は鮨だけでなく、高浜の食全体を見つめて、
いいものを見つけ、必要なアレンジがあれば加えて、世に出していく。
そんなことを意識した、食からアプローチするまちづくりも考えています。
そのための助っ人が、大久保さん、松村さんです。

ちょうど26月曜まで平城京1300年祭にからんで
奈良のイトーヨーカドーで、高浜産直売会フェアなどもやられていたようです。
売り上げ、評判はどうだったのか、、、まだ聞いてないのですが、
今日のところは、住民の皆さんが頑張ってはる鮨を試食しながらの意見交換会です。

高浜町内で売るには抜群のセールスを誇る「たかはま鮨」の面々。
しかし、町外に持っていった時に購入されたお客さんに、
これまでと同様に喜んでもらうには、食材と酢の相性を考えるとか、、
魅せ方とか、、改良していけばとても良くなりそうです。

たかはま鮨の魅力の一つは、色々と味がある、このバリエーションです。
個別の講評なんかは特にしませんでしたが、今後接点を保ち続けながら
恊働作業をしたいと思います。

といいいながら話してたら、
「道田さんが食べたいと言うてはった『多比鮓(たいずし)』ありますよ」
と思いもよらぬ一言が! 「ぜひ、今、皆さんで食べましょう」と即決。

申し訳ない。。。
製法がちょっとわからんのですが、時代考証や調理法の検討を重ね、できあがったのが、この「多比鮓(たいずし)」です。鯛を塩、麹菌、古代米などに漬け込んだ保存食で、一種のなれずしです。詳しくは上記のpdfファイルの*5p以降を参照ください。

皆さん、これが平城京時代の味の再現です!
鯛の身は飴色に変化し、魚の西京焼のように、ねっとりとした舌触りと味。
驚くほど、旨い。これは万人うけする珍味になる可能性特大。

おっかなびっくり食べられへん人もいはりましたが、
皆さん興味津々でつまむわ、つまむわ、口々に印象の語り、
たかはま鮨よりも多比鮓で盛り上がってしまいました。

お鮨をつくって下さった皆さん、ありがとうございました!ご馳走さまでした!
大久保さん、松村さん、ご苦労さまでした!

今後の作業として、皆さんと共同で多比鮓を漬け込んでみるとか、、
色々と話は出てましたが、この日から2週間のメールのやり取りで、
いろんな可能性が見えてきました。

この段階で思いつきをべらべら発表するわけにはいかんのですが、
私が予想していたのとまた違う展開も見えてきました。
やっぱりその道のプロはスゴい。

まずは大久保さん、松村さんと作戦会議のためのスケジュール調整をせねば。
これからは高浜の「食」にも取組んで行きますのでよろしくお願いします!

*長っがいブログを読んで下さって、ありがとうござました。

道田 淳

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