竹づきあい 後半

カテゴリー: 名物つくりましょう

真竹は、主に工芸品の材料となります。
孟宗竹は、主に食用の他、太い竹が多いので夏イベントのベンチなどに使います。

高浜町では、
各々の竹の性質を見極めて、各々のモデル竹林を設ける予定です。
モデル竹林に、集中的にエネルギーを投入すれば、一つの見本ができます。
それに習って、竹林整備事業を大きくしていきたいと考えています。

また竹だけではなく、
山に入る活動の中で、今までは見向きもしなかったものに焦点を当てることで、
少しでも収入を上げ、事業に関わる皆さんをサポートしようと思っています。

ということで、
クロモジを探しに山をぐるぐる巡り始めました。

クロモジは、
黒文字垣や楊枝(今や高級品ですが)の材料として、また草木染めなどもできます。
しかし、ちょこっと生えているものの、群生しているとこがありませんでした。
植えた方が早いかもしれませんが、今後も探していきたいと思います。
山には、こんな、お金になる草木が沢山あるのです。

次は、孟宗竹の竹林を選定しに、あちこち移動。
やっと、規模もそこそこあり、搬出もしやすそうな竹林にあたりました。

竹も整備してもらいたくて、きっとうずうずしているはず。
(散髪したくてしょうがない俺のような気持ち?)

竹は、本体だけではなく、枝も利用価値があり、お金になります。
枝を刈り取り、本数をまとめれば、京都などでは高級な枝穂垣になります。

京都特有の半月鎌を取り出し、見事な枝うちを披露する三木さん。
しゃべくりも一流なので、ときどき職人であることを忘れそうになります(笑)。

孟宗竹の整備は、今後も継続して取組んでいきたいと思います。
次は、盆明けの平日を予定していますので、興味ある方、ご参加を!

ここで永野さん宅に移動。
写真にある茶色く汚い竹を品定めに入ります。

汚い竹ではない!これは煤竹です。
古民家の屋根裏などに使われていた竹が、
何十年、百年、、と囲炉裡の煙で燻されて、できた今や貴重な竹です。
細かったり割れてるのも多くありましたが、お宝に変わりはありません。

真剣なまなざしで、煤竹を選り分中。

一時間はかかったでしょうか。
その合間に、永野さんから自家製の天然蜂蜜を頂きました。

これ、さらっとした触感に上品な花の香りがのり、美味しすぎる。
欲しい方、たまに「きなーれ」に売っていますよ。

三木さん、お疲れさん!
文字通り、ススだらけになりながら、無事トラックに積み込みました。
京都に持ち帰り、洗い、火あぶりし(これもです!)、選り分けるそうです。

永野さん、馬場さん、金森さん、永登さん、奥野さん、
長い一日でしたが、ご苦労様でした!

高浜の皆さん、
高浜の古い民家で眠っていたスス竹が、
どこかの文化材で使われることがあるかもしれません。

若い竹を育てるために竹林を整備していくことも大切ですが、
スス竹のように、引き取り手のある貴重な材料が
高浜町の民家には眠っていることも、憶えていてもらえると嬉しいです。

竹とは、
切ったばかりの瑞々しい青竹、
火あぶりし、手をかけた白竹、
長い時間を味方に付けた煤竹、、と、いろんなおつき合いができます。
高浜町の山林が竹でぼうぼうになる前に、
ぜひ、「竹を資材から資産に」変えていきましょう!(by 三木さんの受け売り)

次回の竹づきあい(竹林整備)は盆明けを予定しています。
楽しんだあとは、懇親会も、いっしょに参加しませんか?

道田 淳

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