竹を活かす

カテゴリー: トピックス

白クラブでは、「新しい高浜名物」をつくるための試みを幾つか進めています。その一つが町内に点在する竹林の活用と再生です。整備された竹林は例えようも無く美しく、活用方法も次々と広がりますが、竹は成長が早いだけに少しでも放っておくと、すぐに荒れ果ててしまいます。日本全国多くの竹林で、人手不足に悩み、活用方法を模索しています。もちろん高浜も例外ではありません。そのような中、夏の暑さも本番になる前に、内浦地区の竹林を竹竹クラブさんの案内で見て回りました。

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今回、町外から呼んだゲストは、京都にある三木竹材店(http://www.kyoto-miki.com/)さんです。三木さんは、竹林の整備から様々な加工や施工にいたるまで一貫した体制をもち、子ども向けのイベントや流しそうめんの準備から、桂離宮、京都迎賓館での工事まで豊富な経験を積んでおられる、まさしく竹のスペシャリストです。私自身も仕事を一緒にしたことがありますが、その人となりも魅力的なので、満を持しての登場です。

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普段、竹林をまともに見よう、考えようなどとは思いもしませんでしたが、地元を知る人と竹を知る人と共に行動すると、様々なことがよくわかり、考えさせられます。竹林を経済的に活用するは思いのほか大変であることを知った一行からは、少し重い雰囲気が漂い始めますが、地域で奮闘されている竹竹クラブさんの熱意と想いも伝わり、なんとか活用方法を探りましょう!という前向きな姿勢でその場を解散しました。三木竹材店さん、これからよろしくお願いします!

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その竹の活用方法第一弾が、海辺で竹製品を使うことです。できるだけ竹を大きく使える様、あまり細かい加工などをせずとも済むように、色々と考え、7/5白宣言の日に演台とベンチをデザインし、製作して頂きました。

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白葉山の前にある竹製の演台は、和田浜から眺めると青葉山と城山との関係に似ていると思いませんか?白い砂浜に青竹がコントラストよく映えています。

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竹ベンチは、しっかりと腰を落ち着ける椅子ではなく、もたれかかる壁でもない、腰掛け易く立ち易い、微妙な高さに設定しています。孟宗竹ならではの太さがしっかりと体重を支えます。

灰皿やペットボトルホルダーもついています。

京都では年末になると新年を初々しい気持ちで迎えるために、庭や玄関廻りの真竹の製品が新しく作くり直されます。孟宗竹の多い高浜では、伐採に適した初夏からイベントが増えることを考えればぴったりの活用方法です。これから改良を重ね、バリエーションを増やし、まずは地産地消で竹が使え、竹林が整備できることを目指します。山の材料を海辺で使う、山と海をもつ高浜ならではの取組みです。竹竹クラブさん、政策推進室の馬場さん、以下皆様、お疲れさまでした!

高浜町の竹林についての現況などは、全てをお伝えするのは不可能なので、今後も継続して取組み、報告していきます。いっしょに取り組んで下さる方々、大歓迎です!お待ちしています。

道田 淳

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