ふぐ

カテゴリー: トピックス

今日(21日曜)は長かったけど、とってもいい日でした。

さておき、
冬の味覚第2弾!マジで食べたかった「ふぐ」編スタート!!
18木曜は午前中はいつもの通り会議、馬場さんは町内撮影。
昼前に、のかたさん、大久保さんが、到着したので、昼食はコパンで全員集合。
午後から、いよいよ真の意味でのフグ尽くしです。

今回の撮影では、
よくありがちな料理全体を並べて説明するように撮るのではなく、
料理がもっとも美味しく見える瞬間を伝えられるように撮るのが目的です。
そのため、食材そのものに対する、こだわりから知りたいと思い、
無理を言って船に乗せてもらい、まずはフグがいる生簀に向かいました。

もちろん料理をいただく宿は、「 五作荘 」さんです。
ちらっと後ろに青葉山が見えますね。

波も穏やかな、この海面下に200匹近いフグがいてるそうです。

五作荘さんのフグは特別な存在。
おじいさんが天然フグの畜養を始められた話、、品質に対するこだわり、、
船上での静かな語り口には、熱い情熱と誇りが感じられ、
料理への期待はもちろんのこと、フグへの感謝の気持ちも生まれてきます。
のかたさん、質問しながら丁寧にメモを取ってはります。

とはいっても、話ばかりを聞いていられない!
さらば生簀!、さらばフグ!、我々は五作荘に向かいます。

その前に、和田漁港に立ち寄り、ぐいぐい泳ぎまくるフグを拝見。
隣りにあったナマコもそうですが、
美味しそうに見えないフグを食べようと思った人は偉いですね。
でも、その方のお陰です、誰だかわかりませんが、ありがとう!

五作荘さんに到着。
玄関横の生簀のフグに近寄り撮影しようとすると、
急にうつぶせから横向きに体勢をチェンジ。
余裕かましててもすぐに捌かれるぞ、と一声かけて、お部屋に向かいます。

オリジナルメニューです。
よく考えると、フグをご馳走になったことはあっても自腹を切るのは初。
今日はこの順に、じゃんじゃん出て来る料理をバシバシ撮りながら、いただきます。

1品目「とうとみ」。
美味い!少しばかり肉のついたこの食感、ポン酢好きの私には早くも最高です。

2品目「てっさ」。
なんたる歯ごたえ、噛みごたえ、美味い!。
薄さ(技術)を競うよりも、素材そのものの味をシンプルに教えてくれます。
ガサッと大人食いしても、つるっと胃袋に消えていきます。

3品目「福のこ(真子の粕漬け)」。
新鮮な卵巣を塩漬けにし、その後、粕漬けと計3年を費やす、
ノウハウと愛情の詰まった、まさしく五作荘にしかない味。
あっという間に無くなってしまいました、、、
その犯人は、

4品目「ひれ酒」。
ご主人いわく、二時間ほどじっくりと炙ったヒレからは、4〜5杯のお出汁が出ます。
これが驚くほどデカくて、本当に滋味が舌に染み渡る味がして、美味しい。
がぶがぶ次ぎ酒をしてしまいました。

5品目「てっぴ」。
とうとみよりも、コリコリとした食感は、お口直しにもちょうどいい。

6品目「てっちり」。
これだけ身が大きいと、本当に期待が持てます。
しかし、ここから昨夜と同じくじっくりとセッテイングし撮影です。

その前に7品目「白子」。
これは小鉢ですが、私の拳2つ分はあろうかというデカイ白子を見せてもらいました。
まずは生でひとつ、続いてお出汁でしゃぶしゃぶしてひとつ、
身の歯ごたえをはまた違う、とろける味をありがたくいただきました。

再び、「てっちり」。
仲野さん、緊張しながらも、人生初のモデル役は、手タレです。
食べまくってるのは馬場さんを信じ、超適当な指示?を出してる私だけ(笑)。
これも、そのうちに© BABAギャラリーを掲載しますのでお楽しみに。

8品目「唐揚げ」。
立田揚げのような薄い衣とむちむちの食感がたまりません。
フグの唐揚げで、話題の高浜グルメができるといいですね。

三たび、「てっちり」。
ここでフードソムリエ・大久保さんが盛りつけ役で登場です。
常に灰汁をすくい続ける小野さんとのナイスコンビで、
お部屋に俄然プロっぽい雰囲気が満ちてきます(失礼!)。

この写真をよ〜く憶えておいて、後日、馬場巨匠の写真と比べてみて下さい。
でも同じ鍋なんで味は同じですから(笑)、ここから食べまくります!

美味しい!、ポン酢も薬味も野菜もフグもどれ一つ余計なものがありません。
完璧な調和。淡白な味なのに確かに感じる圧倒的フグの存在感。

9品目、「茶碗むし」。
卵もとろっと、白子入りでさらにとろっと、毎日食べたい。
シメジの土の香りが、鼻腔をかけ抜けていきます。

ここで、ご主人が「福のこ」を炙ってくださったのをいただきます。
これこそ、ザ珍味ですね(お皿もフグです)。
香ばしさが加わると、急にご飯が食べたくなり、食欲が湧きます。

〆の「雑炊」。
これは一杯目、本当にしみじみと美味しさを感じる、やさしい味。
朝飯2杯半、昼飯ほぼ2人前を食べた上で、さらに驚くべき雑炊ロードが始まります。

これ8杯目。
「福のこ」をのせると、味に奥行きがでて、さらに食が進みました。
ちょっと食べ過ぎなようにも思いますが、翌日昼はのぶ幸+三角パンでした(笑)。

そんなことより、外部AD、役場、観光協会、
みんなニコニコ、美味しい食事は人を幸せにします。
五作荘さん、ご馳走さまでした!

今回、高浜の冬の味覚をたっぷりと堪能しましたが、
高浜のサービス精神がたっぷり現れた「かに料理」、とてもレベルの高い「ふぐ料理」、
私たちは素材を吟味し、調理することはできませんが、
今日集った仲間とともに、しっかりと魅力を伝えていきたいと思う、味でした。

2日間の長〜い食べログにお付き合いくださり、ありがとうございました。
再来週3/3には、高浜入りしますが、
それまでに何回かに分けて、本日(21日曜)の模様をアップします!

道田 淳

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