火あぶり 見学

カテゴリー: トピックス

先週金曜に高浜を出て京都に入り、
土曜は一仕事して、21日曜朝は三木竹材店に行きました。

この日は高浜町から竹竹クラブさんをはじめ、総勢16名が見学などに来られたのです。
てっきりマイクロで来るのかと思ってたら、デカイ大型バスが登場。
三木さんもテンション上がってました。

話もそこそこに、番頭の栗林さんによる「火あぶり」実演です。
伐採したての竹を青竹と呼びますが、いずれ色が失せて、白くなっていきます。
青竹では水分も多く加工しにくいので、白竹にするために2つの方法があります。

一つ目は「湯抜き」です。
竹を何百本と、湯の中で薬品と共に煮ることで、
竹の油分を抜いて、白くします。これは大量生産に向いた方法です。

2つ目は「火あぶり」です。
これは京銘竹に指定される伝統的な方法ですが、手間がかかります。
三木さんとこでは、火あぶりで白竹をつくっています。

高浜の竹林整備も順調に立派な竹が育てば、三木さんとこに持って帰ってもらって、
火あぶりしてもらい、より付加価値の高い製品として出荷できればいいと思ってます。
この日の目的のひとつは、この作業を見ることです。

長さ4mを超える青竹を、ガス火で炙りながら、
ウェス(布)で吹き出て来た油を拭き取ってやります。
すると写真のように、青竹の色が薄く、白くなってきます。

ブヒューっと、青竹の中で熱せられた水分が吹き出してきました!

こうなると一旦休ましてやります。そうせんと竹は割れてしまうそうです。
およそ4mの青竹を、あぶり、休ませ、計3回ぶ分けて、作業は完成です。

火あぶりが済むと天日干しされますが、まだ少し青みが残っていますね。
この後、倉庫で3年!寝かすと、象牙色に輝く、銘竹・白竹の完成です。

駐車場にある仮設テントの下に、伐採してきた青竹が置かれています。
元々はかなり上の方まで積んであったそうです。だいぶ火あぶり作業が進んだのですね。

火あぶり作業見学の後、さまざまなレクチャーと質問攻めが始まります。
この写真で束になっているのは、孟宗竹の枝で垣根の材料になるそうです。
三木さん:
「これで一束2500円くらいですわ。
この前、みなさんがパンダ(竹チップ製作機械)で枝まで砕いてはったんで、
もったいないな〜、売りもんになるのにな、と思ってたんですわ。」
竹竹さん:
*見学の皆さん、値段を聞いて、一同に驚き!
「わしらはどれが売りもんになって、どうしたら買うてもらえるのか知らんしな。」

その通りやと思います。
でも、これからはアドバイスがもらえます。
最強の協力者といっしょに作業ができます。
伐採整備の際は、枝はお金になると思えば、大事に扱うはずです。

他にも萩を束ねても、これまた垣根の材料になるので、売れるそうですよ。
「こんなん山になんぼでもあるがな〜」とは、目が点になった見学者の感想です。

高浜町の人達と外部アドバイザー達が交流することで、
こういったやり取りが生まれ、竹林整備を続けていくヒントが見つかる、
ちょっと嬉しくなりました。

さて明日は第二弾をお伝えします!(たぶん)

道田 淳

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