日本の海岸環境を守る会

カテゴリー: トピックス

昨日、金曜夜だというのに誘いも断わり、酒も飲まず、
東京・渋谷にあるパタゴニア・オーシャンにチャリで急行しました。

サーファーでもない私が、なぜパタゴニアのサーフィン専門店を訪れたのか?
それは楽しみにしていた講演のためです。(以下、パタゴニアHPより抜粋。)

『 Beachって ~coast environment~
スピーカー: 芝本 聖子 (日本の海岸環境を守る会・会長/KPS swimsuits代表)
3月19日(金) 20:30~ オーシャンストア (要予約:定員60名)

ある日サーフィンしに海へ出かけたら、前の日まであった砂浜がほとんどなくなっていた。代わりに立ち入り禁止の看板が立てかけられた。それをきっかけに砂浜の大切さに気付き、改めて海岸環境を考えていこうと活動を始めた。海岸線の総延長が世界第6位と言われる日本。日本の海岸線における環境や歴史を振り返り、Beachの役割などを含め、海岸環境の大切さを考えていきたい。また1年中海を肌で感じ、Beachを利用するサーファーから見た海の魅力や世界をお届けします。

スピーカー・プロフィール
日本の海岸環境を守る会・会長。スイムウエアーブランド「KPS」の代表を務める一方、環境問題に積極的に取り組む女性サーファー。日本の海岸環境を守る会のフィンランドロピー活動が日本の豊かな未来に果たしうる可能性は計り知れないという理由で「第5回なみある?SURFER’S AWARD 2007」を授賞。1977年生まれ、東京出身・千葉県在住。 』

その芝本さんの話を、多少の間違いには目をつむり、道田のダイジェスト版でどうぞ。

「 世界で海岸線の総延長が第6位と言われる日本の海岸環境にまつわる歴史から始めます。日本人の風景である「白砂青松」の海岸って、江戸時代に人間が防砂林、や防風林のために始めたことなんです。

でも、私たちの住んでいる千葉県の海岸では、ある日、サーフィンに行ったら、砂浜がごっそりと削られていて、危険!と立て看板がかかげられていました。その削られる砂浜を守る為に、松林のように自然の物ではなくて、巨大なコンクリート堤防がどんどんできています。この工事については地元と協議会がなかったので(おそるべし!公共工事)、10日間で3万6千名あまりの署名(もの凄い市民パワー!)を集め、提出し、以後の海岸線の保全やあり方について、協議会を設置てもらうことができました。雨がふり、川が増水すると海岸にゴミが漂着します。それも定期的にビーチクリーン(「浜ひろい」じゃなく、ここは横文字)をしています。

また子ども達に海と親しんでもらう為に、サーフィンのメッカ千葉県一宮町でキッズサーフコンテストを開催しました。採点を普段はお目にかかれないプロサーファーがしたり、安全性を伝える為の救急救命の講習も実施し、最後は全員でビーチクリーンをしました。コンテストの各部門での優勝賞品は、スバラシイ思い出をプレゼントしょう!ということで、協賛会社や雑誌社のタイアップをお願いし、子ども達とプロサーファーと一緒に新島にサーフトリップに行きました。新島ではサーフィンはもちろんですが、協同でキャンプ生活をし、交流を深めました。

また海への知識を深めてもらうために「浜辺の環境学校」もやりました。千葉県の太東ビーチに専門家を招き、2万年前の海底地形を砂浜に再現したり、貝殻を集めて大きな白い貝に小さな貝を貼付けて、貝殻図鑑を作ったりしました。 」

なんて話が90分ほど続き、
最後の方では活動に参加しているプロサーファーから、最近行って来たハワイと日本のサーフィン事情や海岸環境の違いなどの報告もありました。ハワイでも海岸の砂がごっそり海に持っていかれる風景が目につくそうです。

この日の収穫は、
活動内容もさることながら、途中で伝わってきた『大好きな海の為ために、楽しんでやっています』ということ。話下手だとか気にしてはりましたけど、そんなことはまったく気にならず、一番大切なことが十分に伝わってきました。

芝本さんのブログはこちら。
会のパンフレットも掲載しておきます。

話を聞く前には、

・今後、浜ひろいをさらに広げていくヒントはないか?
・海岸環境を盛り上げるにはどんな活動があるのだろうか?
・高浜の浜辺でよく見かけるサーファーと恊働できないか?

そんなヒントが見つかればとおもい参加したのですが、元気を分けてもらいました。
最後にご挨拶し、白本を手渡して、高浜白宣言を宣伝しときました。
そのうち、こういう仲間と恊働するとことを目指しましょう!
パタゴニア、芝本さん、ありがとうございました。

道田 淳

ちなみに、海岸線の総延長の第1位〜5位は、
カナダ、インドネシア、グリーンランド、ロシア、フィリピン、
そして日本(6位)、オーストラリア、、だそうです。

*やはり勢いづき帰りに酒を飲みました。

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