がんばれ海産物

カテゴリー: トピックス

ちょっと、お久しぶりです。

お休みしている間、「日本で一番小さな酒造所」や「日本を代表するクラシックホテル」を訪れる機会があり、食による地域再生や地域における宿泊施設のあり方などに、感じるところが多々ありました。でも、それを伝える前に、3月末に実施した「まちあるき」から最後のレポートです。

まちあるきの途中に寄った漁業協同組合の加工場。
港に面した工場のような建物内に入ると、ご婦人方が、鮮魚の頭を落とし鱗をとり、はらわたを掃除する、、など干物にするために加工中でした。(ご苦労さまです!)

「他には、どんな商品があるんですか?」の一言に、
見せてくれはった高浜の港で獲れる海産物の品々。
まさにこれですよ、これ。初高浜以来、探し続けた
土産に買って帰りたかった海産物がここにあるやないですか!

大きな加工場の片隅には、特産物「へしこ」の樽もありました。
糠などの臭いがキツいのかと思いきや、思いのほかしないもんです。

これが若狭高浜町漁業協同組合の「へしこ」です。
オフィシャルというわけではないですが、お店ごとに味が違い興味深い珍味。
へしこを知っている人は包装の状態に関わらず嬉しいでしょうが、馴染みのない人にはこの状態でもらっても、正直ちょっと困ります。

素材はよくても、包装からは美味しさを伝えたいという気持ちが見当たらりません。これでは、スライスして生で、少し厚めに切って焼いて、と美味しい食べ方が色々あっても、買ってみたい!という購買意欲には繋がりません。

その他の品物にも共通していえることですが(漁業だけでなく)、素材の良さ、食べ方、作っている側の思いなどを伝える工夫をすれば、もっと多くの人に手に取ってもらえるはずです。ほんまですよ。

これは冷凍庫に貼ってあった上代(売値)。
季節により色んな魚が上がるので、品数は増えるそうです。
電話注文にも対応し、地方発送もしてくれはるそうですが、
なにぶん、手が足りない、、と嘆いてはりました。

ぜひ、高浜で獲れ、加工された海産物を買って帰り、みなに配りたい!
でも、この日は金曜で、翌日帰る土曜には加工場は開いてません。
帰る電車の前に、きなーれ、サニーマート、フクヤなど
スーパーを廻りましたが、どこにも置いてません。

食の地産地消が社会における必然的な流れになりつつある今、
価格決定権が小売り側にあるからか、
それとも、単なるコミュニケーション不足か、
どちらにせよ、手軽に手に入れられないのは、誠に残念、無念。

いくらがんばっても、
一人のちから、一業者、一分野のちからだけでは
利害関係が互いに水を差しあい、なかなか現況を突破できません。
言葉のとおり、まさしく「協同」、共に助け合って行動することが必要です。
あと思いやりもね。

長くなったので、
今日はお終いにし、これから魚を食べに行きます(ただ今、日曜夜)。
漁業文化伝承館については、明日あたり。

*)今週15、16は並河さんと一緒に高浜に行きます。

道田 淳

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