後輩達に白宣言

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先週木曜日、母校の芝浦工業大学で特別授業をしてきました。

新しく出来たデザイン工学科の2年生(年齢は自分の半分ですね)を対象に、造形論という通年を通した授業の一コマです。

私は建築学科卒ですが、この新しい学科は建築、エンジニアリング、プロダクトと多面的なことを勉強しています。授業は「造形」とは何か?から始まり、誰もが知っている巨匠の建築作品を引き合いにだし、そこから学んだことを自らの実作へとどう繋げていったか、、といった流れなのですが、最後に現在の仕事例などに触れて、一番最後に高浜白宣言について説明しました。

画面上に、去年の「大浜ひろい」での記念撮影が出てますね。

この写真を見せながら、
「様々な分野の人がこのプロジェクトには関わっています、、みんなその道のプロで実績があるけれども、、まちづくりなんて初めての人達ばかりです、、でも熱い気持ちで最後までやり遂げたいと取組んでいます、、楽しんでね。」
とざっくりと説明しました。

さて授業の最後でお願いしたアンケート。

ほんまは高浜白宣言の写真見せながら、
自分に何が出来るのか(得意技)?も大事だけれども、どんな人達と一緒に取組めば、目的が達成できるのか?を考え、実行していくのも、人と人とのコミュニケーションのあり方、「造形」なのだよ、と言いたかったのですが、忘れました(笑)。

最後に後輩達は真面目にアンケートに取組んでます。

回収した150名をこえるどの用紙にも、びっちりと感想が書かれていました。その中で驚いたのは、建築家なのにまちづくりなどの他分野にも携わっていることに興味を示し、私も将来いろんなことをしてみたい、と熱望する後輩が何名もいたことです。

その中から質問をひとつ。

Q:「・・・無茶だと思うものを実行できる力  
想像力でも人脈でも技術でも、無理だと思うことを実現できる力が欲しいと思った。
高浜白宣言、たくさんのすばらしい人々にかこまれていましたが、
そのような業界にたずさわるには人脈がやっぱり大切なのですか?」

A:「一生懸命最後まで楽しんでやってれば、同じ志をもった素晴らしい人達と知り合い、一緒にとりくめるようになります。私はこの歳(あなた達の倍やね)になってから、あなたのいう人脈ができ、豊かになっていくのを日々感じています。本当の人脈は、最初からあるのではなく、後からできるように思います。」

とかく、
まちづくりというと取組まれているのは実社会でかなりの経験がある世代が多いです。しかし、経験がなくとも若い感性はスバラシイ。ついこの前、電通からGAL LABOが高浜町を訪れ、地元の若い世代を交流したように、まちづくりがおしゃれにかっこよくなるには、若く経験のない世代が興味を示してくれ、やってみたい!と思わせることもスゴく重要、というか不可欠です。

授業が終わり、下の世代からみて、かっこわるいことは出来ないな、と気持ちが引き締まりました。ブログを読んで下さっている多くの方々がいるように、注目されていることも大きな支えになります。

後輩達、またな。
10代、20代、30代の皆さん、一緒にまちづくりをやりませんか?

最後に一枚。

微笑んでいるのは本来の授業の主、増成教授。実は私、野瀬町長、並河さんが関わっていた新日本様式協議会で事務局をされていた方です。その方が、今は母校の教授になられ、特別授業を頼まれてます。ここでも縁のすごさを感じます。

道田 淳

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