2010 年 4 月の投稿一覧


がんばれ海産物

2010 年 4 月 11 日 | トピックス

ちょっと、お久しぶりです。

お休みしている間、「日本で一番小さな酒造所」や「日本を代表するクラシックホテル」を訪れる機会があり、食による地域再生や地域における宿泊施設のあり方などに、感じるところが多々ありました。でも、それを伝える前に、3月末に実施した「まちあるき」から最後のレポートです。

まちあるきの途中に寄った漁業協同組合の加工場。
港に面した工場のような建物内に入ると、ご婦人方が、鮮魚の頭を落とし鱗をとり、はらわたを掃除する、、など干物にするために加工中でした。(ご苦労さまです!)

「他には、どんな商品があるんですか?」の一言に、
見せてくれはった高浜の港で獲れる海産物の品々。
まさにこれですよ、これ。初高浜以来、探し続けた
土産に買って帰りたかった海産物がここにあるやないですか!

大きな加工場の片隅には、特産物「へしこ」の樽もありました。
糠などの臭いがキツいのかと思いきや、思いのほかしないもんです。

これが若狭高浜町漁業協同組合の「へしこ」です。
オフィシャルというわけではないですが、お店ごとに味が違い興味深い珍味。
へしこを知っている人は包装の状態に関わらず嬉しいでしょうが、馴染みのない人にはこの状態でもらっても、正直ちょっと困ります。

素材はよくても、包装からは美味しさを伝えたいという気持ちが見当たらりません。これでは、スライスして生で、少し厚めに切って焼いて、と美味しい食べ方が色々あっても、買ってみたい!という購買意欲には繋がりません。

その他の品物にも共通していえることですが(漁業だけでなく)、素材の良さ、食べ方、作っている側の思いなどを伝える工夫をすれば、もっと多くの人に手に取ってもらえるはずです。ほんまですよ。

これは冷凍庫に貼ってあった上代(売値)。
季節により色んな魚が上がるので、品数は増えるそうです。
電話注文にも対応し、地方発送もしてくれはるそうですが、
なにぶん、手が足りない、、と嘆いてはりました。

ぜひ、高浜で獲れ、加工された海産物を買って帰り、みなに配りたい!
でも、この日は金曜で、翌日帰る土曜には加工場は開いてません。
帰る電車の前に、きなーれ、サニーマート、フクヤなど
スーパーを廻りましたが、どこにも置いてません。

食の地産地消が社会における必然的な流れになりつつある今、
価格決定権が小売り側にあるからか、
それとも、単なるコミュニケーション不足か、
どちらにせよ、手軽に手に入れられないのは、誠に残念、無念。

いくらがんばっても、
一人のちから、一業者、一分野のちからだけでは
利害関係が互いに水を差しあい、なかなか現況を突破できません。
言葉のとおり、まさしく「協同」、共に助け合って行動することが必要です。
あと思いやりもね。

長くなったので、
今日はお終いにし、これから魚を食べに行きます(ただ今、日曜夜)。
漁業文化伝承館については、明日あたり。

*)今週15、16は並河さんと一緒に高浜に行きます。

道田 淳



まちあるき

2010 年 4 月 2 日 | トピックス

更新は明日っていってたら、、、週末です。

3/26午後から、今回の来訪のメイン「まちあるき」でした。
高浜町が進めようとしているまちづくりを、様々な立場からの参加者が、
共に舞台となる町を歩き、それぞれの視点を共有し、話していくことで、
これからの計画のプラットフォーム(土台)を作っていこう!
という初の試みです。

本日のルートはこちら。

当日は、副町長、役場や教育委員会の主だった各課から1名づつ、
まちネットから2名、外部AD1名と総勢15名ほどが集まりました。
ただ寒い! 冷たい風にのったみぞれがさぶい!!

集合場所では、皆さんテンション下がりまくり(笑)。
おいおいおいおい〜、ほんとにこの状況で歩くんですか?
という空気が駐車場に満ちてました。

役場を出て、若狭高浜駅から真っすぐ港へ向かう道に合流します。
この駅から真っすぐに漁港へ向かい、右折し道なりに、
国定公園の中にある城山荘(国民宿舎)に向かうルートが、
まちに賑わいを生む観光面では一番重要視されています。

道を歩きながら、観光上のビューポイントがどこか?
・大型バスは通行可能か?
・歩行者の安全は確保できるのか?
なんてことを、話しながら少しずつ進んでいきます。

(上の写真で、奥に見えている建物は「漁村文化伝承館」です。
途中、ここにより、漁業組合の加工場に寄ったのですが、
そのへんの話は明日、ではなく、また後日!)

漁港周辺の雑多な景観をみてると、天候も回復してくると、
・城山荘(後ろに見えてます)に至る進入経路はどうなるのが理想か?
・漁港(商業)と鳥居浜(海水浴場)のちょうど中間地点にある
国定公園・城山エリアを観光上の重要拠点とみなすには何が足りないか?
なんて話が、歩きながらも少しずつ出始めました。

さて1時間半ほど続いた「まちあるき」を終えた後は、
城山荘の宴会場を会議室がわりに、2時間ほど会議をしました。
立場が違えば、同じ風景を共有したにせよ、感じ方は違いますね。

役場の各課からは、
ソフト面の決定が先か?それとも、ハード面での建設が先か?
鶏が先か卵が先かみたいな話も出てましたし、
ただでさえ足りない駐車場をどこに設け、どこを拠点として売り込むか?

なんて話は尽きず、
町民を代表して、まちネットさんからは、
高浜町には見所もそうだが、一息休憩できるような場所がない、、
など案内されている立場でしか経験できない話も聞けました。

観光面からだけではなく、空洞化しつつある中心市街地を
地域の活性化という視点からも、見つめなくてはいけません。
町家や空地を、一息つける場所に変えるなど、
行政と町民とで一体となって進められるアイディアも必要ですね。

17時に終了しましたが、思いのほか活発な意見交換ができたと思います。

まだまだ、この計画の本気度を計りかねている顔もありましたが、
これを続けていくことが大切ですし、異なる立場からの意見は新鮮です。
去年とは違い、垣根をとっぱらい(とまでは、まだ行かないが)、
役場、住民、外部ADが同じ方向に向けて、第一歩を歩み始めました。
どうぞ、ご期待下さい! そしてご参加ください!

翌朝は晴れ。 いやしかし、記憶に残る風景ですよ、これは。

道田 淳



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