いってらっしゃい孟宗竹

カテゴリー: 名物つくりましょう

お盆明けの活動報告。
18日昼に高浜入りし、肉体労働の前は「のぶ幸」で腹ごしらえ。
そのまま内浦地区の鎌倉へ移動です。

現在、
真竹を育成していく神野浦と
孟宗竹を育成していく鎌倉の2つのモデル竹林があります。
今日の竹林整備の目的は、孟宗竹を伐採し、
30本ほどの竹を京都に持ち帰り、京銘竹「白竹」にすることです。

白竹は火あぶりしてから2〜3年ほど倉庫で寝かせるそうなので、
ちょっと先の未来、H25年の名物つくりのための準備作業をこの日に実行!です。

内浦地区、三木竹材店、役場より、頼りになる仲間が集合です。

きれいに見える竹やぶも少し中に入るとこのとおり。
永野さん、チェーンソウを相棒に奮闘中。

竹を運び出す為に、搬出用の道をつくります。
その際、邪魔にならないように枯れ竹を切り倒し、
重ねず、腐り、土に戻り易いように地面につけておきます。
皆さん、ノコギリ片手に奮闘中。

いよいよ切出し。
高さ20mもある孟宗竹の中から、
良材(こればかりは三木さんにお任せ)を選び抜きます。

ちなみに竹は25mくらいが成長の限界のようです。
この日はギネスに挑戦とばかりに、色々と探しましたが、21mが最高でした。

切り出した竹を運び出す方向に引き倒します。
公務で近くに視察に来られた町長も見学に来られました。

休憩。。暑い暑すぎる。。。ビチョビチョですわ。
腰に蚊取り線香を吊るし、ヤブ蚊にさされない為に全員長袖です。
まちがいなく今年一番汗をかきました。

再開!
搬出用の道の脇に、切り落とした孟宗竹の枝を敷き詰めていきます。
じつは孟宗竹の枝は、庭園に欠かせない立派な竹垣の材料になるのです。
伐採の際に、捨てずに枝を束にして置いておけば、
後日葉が落ちて、枝が回収できます。
これも竹林から生まれる貴重な現金収入です。

次は9/7あたりに行くので、それまでほったらかしにし、様子を見ます。
機械で粉砕したりして捨てたり、チップにするよりは、はるかに有効な資源活用ですね。

枝打ちの様子。
三木竹材店の番頭・栗林さん、リズム刻んで見事に枝を落としていかはります。

半月鎌。
京都特有の枝打ち専用の道具です。
刃先を振り下ろし切れ目を入れ、返す力で、下から半月部分を打ち付け、枝打ちします。
まさしく愛用の道具。堅い木が、手の形に馴染んでいます。

さて、
切り出した竹は長さを揃え、傷がつかないようにわら縄で保護され、積み込まれます。

これが内浦から京都に出発する栄誉ある第一陣。
立派な竹たちです。

竹林整備は、13時に始まり18時半に終了。
右から、渡辺さん、三木さん、栗林さん、菊池さん、ありがとうございました!!

高浜町の竹から、名物をつくりたい。
そのためには竹やぶを活性化させないといけません。

まずはすぐにできるところから、
伐採整備をし、良材が育つ環境をつくります。

京都で火あぶりし、付加価値の高い「白竹」にし寝かせます。
3年先に向け材料を用意し、その間、みんなで竹活用の知恵を絞ります。

その他にも、垣根用の小枝を集めたり、クロモジを探したり、、、
夏にはイベント用に使ったり、、、
このように竹やぶと付き合っていく過程で、
竹をより身近に感じてもらうイベントもしたいと思います。

いろいろと画策中ですが、一歩ずつ順調です!

道田 淳

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