2010 年 11 月の投稿一覧


高浜「御迎花」事変 その1

2010 年 11 月 16 日 | 名物つくりましょう

今日からストーブを出す家庭が多いそうですが、
すっかり油断してました。めちゃくちゃ寒いじゃないですか。。。

さて、みなさま、お久しぶりです。
人一倍、寒気をうける面積の大きい、宮下です。

こんな風に寒くなる前の三日間、
先週の金曜日から日曜日にかけては道田さんと同じく、
高浜町に滞在しておりました!

子供歌舞伎の伝統が受け継がれる高浜町で、
はじめて歌舞伎の公演が開催されるのにあわせての滞在です。

今回、道田さんから受けたミッションは、
撮影、、、です!

いつも、宮下が国内で開催しているイベントで装花を手がけてくれている、
plantica の面々と一緒に 高浜入りしての三日間。

非常に楽しく、また濃厚な時間となりました。
体重も2kg増加しました。
実に、妻子の合計体重の倍以上です。

さぁ、本題です!

13日開催の歌舞伎公演に合わせて、
会場となる 高浜町文化会館では、12日から準備がはじまりました。

二階のホールへと続く階段を上った先の踊り場に、
今回、plantica の御迎花が飾られるわけです。

当の本人達は、
道田さんをはじめ、三木竹さん、金森さんらと、
のぶ幸にてがっつりとカツをほおばっている頃ですが。。。

ひっそりとした会場では仲野さんが、
3人の到着をまだまだかと待ちわびているようです。

そして、いよいよ plantica 到着。
人でもさらうかのような花材の運びっぷり!!
まさに、高浜にふってわいた、御迎花事変です☆

今回は、高浜町の「松」と「竹」を使うわけですが、
それだけではさすがに彩りも足りないので、
はるばる京都の市場から 花材をたっぷり仕入れての到着です。

仲野さんともひさしぶりの再会を果たしまして、
一通り花材を運び込んだところで「松」との出会いを求めていざ海岸へ。

高浜町もすっかり秋?の匂い。
青葉ゆらぐ景色とずいぶん変わりました。

めぼしい松を探して、海岸線を行ったり来たり。
いわゆる寺社や日本庭園でみるような松とは違い、
防風林の役をまっとうしてきた癖のある松ばかり。

そんな中でもめぼしい松を発見し、
ばっさりと切断!!

許可を得ていても、これもやはり事変ですね!!

使えそうな風格のある松を、二本ばかし伐採しまして、
いざ撤収です。

いい大人がそろって、
なんだか、青葉山を向こうに STAND BY ME のような景色です。 (笑)

ちなみに27号線は、
歩道が薄いので広がって歩いてはいけません。
ムービーにスチールと、
車道にはみ出しながらの撮影をしていたわたくしめは、
幾度も危険な目に遭いました。

東京からはるばるやってきた、planticaの愛車。
松ヤニにべたつく手をごしごししながら苦笑い!?です。

会場に戻って来てまずは、先ほどの松の剪定です。
これが本当に一苦労。

バキバキと音を立てて折れることもしばしば 。

何とかカタチを整えた後は、
大きなブルーシートに来るんで会場まで運ぶことになりました。

これがまた重い!!
4人掛かりでの大仕事です。

そんな大変そうな面々をよそに、
中庭に咲く小さな花に見とれてしまったり。。。

いよいよ、生け込みがはじまりますが、
なんと、今日はここまで!明日も乞うご期待 ☆



松と竹

2010 年 11 月 16 日 | 名物つくりましょう

歌舞伎にお越し下さった皆さま、
お手伝いくださった皆さま、ありがとうございました!

先週はひさびさの高浜三連泊。
11木曜は、夕方に高浜入りし、大事な打合せ、で飲み会。
12金曜は、朝から神野浦の竹林整備に行き、夜まで迎花の立ち会い。で飲み会。
13土曜は、朝から幕間弁当の調理を見て、もろもろチェックし、本番。で飲み会。

歌舞伎本番の模様は、次回としてまずは前日の模様をお伝えします。

宿はチームワーク結束のため全員が城山荘。
朝、ちょっと早起きして、城山公園を散歩するのが気持ちがいいですよ。

神野浦の竹林へ。
よく見る竹林は主に孟宗竹と真竹ですが、高浜町の場合、
モデル竹林として整備を学ぶ場は孟宗竹=鎌倉、真竹=神野浦地区にしています。
前回は、真夏に孟宗竹(食べる方)を切り出し、京都で火あぶりしてしました。
今回は枯れた竹を倒しつつ、切出しも実施し、再び京都で火あぶりします
これで孟宗竹、真竹の2つが揃い、いよいよ高浜産・竹ブランド再生がスタートします。

竹の生育には、陽もそこそこ当り、競争原理も働く、ほどほどの環境が必要。
真っ暗だった竹林に日差しが差し込んできます。

ちょっと気合いが入りすぎて、切りすぎました(笑)。
こうなると日差しが入りすぎて、竹が焼けてしまうそうです。
竹は切りすぎてもアカン、これからは「ほどほど」を学んでいくことが、大切ですね。

昼ご飯のために山をおりて、目指すは大好き「のぶ幸」。
東京から車できて、京都により花材を仕入れて来た、planticaの三人も合流です。
この三人とは初仕事でしたが、真摯に取り組み、すばらしい結果を出してくれました。

食事後は、高浜町の防風林で松の仕入れ。
最終的には、白宣言看板の真下にある中寄海岸に行きました。これも縁やな(笑)。

ちゃんと伐採許可を頂きましたが、、おそるおそる、ノコギリをあてています。

おぉ〜、と小さな歓声。
これを軽トラで高浜町文化会館に運びます。

14時すぎ、高浜大歌舞伎にまさしく見事な花をそえ、
観劇に来られる皆さんを、お迎えする花の製作が始まりました。

16時すぎ、さらに必要な竹を切り出して来た三木竹材店さんが合流します。
(内浦地区の皆さま、ありがとうございました!)
頼りになる面々が全員集合。
これから松と竹でベースをつくり、実もの、花ものを合わせていきます。

21時すぎ、約6時間をかけて、planticaの迎え花は見事に完成しました。

長期滞在する場所が、良い印象であるには、
そこにふさわしい「もてなし」「食事」「設え」が必要です。

本来、歌舞伎は、
観劇、幕間の食事、お土産、観劇を盛り上げる演出などが合わさる、総合力が大切。
たかだか地方公演と侮るなかれ!11/13本番は高浜町の潜在力を見せます。

その「観劇を盛り上げる演出」の1つが、迎花です。
松竹やし、松と竹でというベタな思いつきもありますが(笑)、
なにより『高浜町産の松と竹』にこだわった迎花なら、
ただ美しくて見事な迎花よりも、もっともっとお迎え力を発揮してくれるはず、
高浜町のもてなしの心も伝わるはずです。

迎花はどうなったん? 幕間弁当はどうなったん? のぼりは? 会場の雰囲気は?
そこはカメラマンとしても凄腕、宮下さん写真とリポートをお待ち下さい。
少し整理に時間がかかるとおもいますが、どうぞお楽しみに。

* 本当に力を貸して下さった皆さん、ありがとう!!

道田 淳



歌舞伎手ぬぐい

2010 年 11 月 11 日 | 名物つくりましょう

出張前のバタバタの最中、
うちの事務所のうらのお寺にダッシュ、風キツ〜、でも撮影。

手ぬぐいを右から左へとながめていくと、、
高浜大歌舞伎、 演目、 そして幕があき、 音色が聞こえて来て、、
あちこちから屋号が飛ぶ中、 花道を追いつ追われつの夫婦。。

今回の松竹大歌舞伎高浜公演を記念し、
幕があいた最初から、最後の楽しい演目「身替座禅」の見せ場まで、
観劇した時間を一気に思い返せる巻物風の手ぬぐいです。

ふぐ手ぬぐいに続き、絵柄は小倉充子:作。

毎回、小倉さんとはテンポよく、げらげら笑いながら打合せをするのですが、
よそさんにはない、高浜記念と観劇の楽しさが伝わる手ぬぐいが出来ました。

ほんまに小倉さんは流石!すぎます。
この手ぬぐい、11/13本番に限定販売させていただきます。
手ぬぐいの販売価格は一般的には1500円ですが、この日だけは1000円です!

公演は見られへん!東京や、とおっしゃる方は、
小倉さんの11/16〜21個展でも、お目見えするそうですので、
ぜひ青山の桃林堂へ。

ちょっと後になりますが、歌舞伎の報告はまた致します。
PLANTICAの迎え花も期待していて下さい!
松竹だけに、神之浦の青竹、三松の松に季節の花を加えてもらいます。
では、いってきます!

道田 淳



おしながき(お弁当)

2010 年 11 月 7 日 | 名物つくりましょう

いよいよ歌舞伎公演が次の土曜に開催されます。

今日は、幾度も途中経過をご紹介させていただいた
「若狭たかはま鮨弁当」のおしながきをお見せします!

なんだか、おしながきを見てるだけで、
気分も,お腹も、幸せな気持ちになってきませんか?

このおしながきを、折りたたみ、帯をかけて、お弁当に留めます。
今回も私は、ああして、こうして、こんな感じでと口だけ、
デザインは「はまなすマラソングッズ」につづいて外川陽一。

ほんまにすばらしいお弁当なので、
包装もこのくらいがんばって、歌舞伎に来て下さった人に
高浜町からおもてなしの気持ちをお伝えせんとあきませんね。

しかし、このお弁当、
当日は昼の部、夜の部、それぞれ、わずか100食限り。。。

前日から、
たかはま鮨ブランド協議会の
旅館の女将さん、料理屋のご主人、お寿司屋さん、、、の皆さんと
松村さん、大久保さんが、役割を分担して仕込みに入ります。
すし飯は棚田米だし、すし酢、沢山の若狭の食材、、、凝ってます。

試食会のときは、シビレルくらい美味しかったし、
なんだか妙にじ〜んと来てしまいました(笑)。

この松竹歌舞伎記念「若狭たかはま鮨弁当」は
レシピを考案された松村さんも大のお気に入りで、
「大阪でもイベントやって!」と頼まれてます。

やりたいね。
高浜の誇る味を町外の多くの人に
知ってもらってこその「たかはま鮨ブランド」。
高浜町の売り込みにかけては、超前向きに取り組みたいと思います。

皆さん、11/13がんばりましょう!!

*たぶん、今週、歌舞伎手ぬぐいもちら見せします。

道田 淳



Back to top