2010 年 7 月の投稿一覧


おうち雛のもてなし その1

2010 年 7 月 13 日 | まちづくり

のかたです。
4度目の高浜です。
白Tシャツ持参ながらも、
ひとりではさすがに着るのをためらいまして。

今回は雑誌のロケハンで参りました。
来春「高浜のひなまつり」を全国誌でご紹介します。
打ち合わせ含め、仲野さんと関係者さん宅をまわったのですが、
地元の方とこんなにお話が出来たのは正直はじめてでした。
みなさんが大切にされている、ひなまつりのイベント。
こちらも大事に取材を進めていきたいと思います。

ひなまつりのイベントは今では全国で行われていますが、
例えば岡山の倉敷、大分の日田、長野県須坂市など、
高浜のそれは他では見られないアットホームな雰囲気があります。

なんといっても、
商店や民家の軒先で各家ご自慢のおひなさまを飾るスタイル。
ふつうは歴史的建造物や公民館などに
おひなさまが集められ公開されるのですが、
高浜では地元と旅人との“ふれあい”を大切にするために、
「おうち雛のもてなし」が行われています。

はじまったのは平成17年2月15日。
本町通りの釣具店(当時)本庄厚さんの呼びかけで、
商店街16軒のおひなさまが公開されました。
目的は商店街の活性化、世代のつながり、人形への思いやり、など。
本庄さんが木製のひな人形(上の写真)を作ったり、
また周囲の協力もあり、イベントは無事に開催されました。
その後、第二回、第三回と回を重ねるうちに、
高浜のひなまつりは盛り上がりを見せ始めました。

しかし本庄厚さんは平成20年、
第4回と時期を同じくして、永眠されました。
その志を変わることなく受け継がれているのが、
奥様の本庄洋子さんとハマセ酒店のご主人、浜瀬昇三さんです。

平成22年の第6回開催では、
町内80軒を超えるひな飾りの参加がありました。

来年度も同時期(2月中旬〜3月3日)にひなまつりが行われます。

たくさんの方に、町の取り組みを知ってもらえるよう、
聞き書きの旅人は、
丁寧に取材をすすめていきたいと思います。

のかたあきこ



高浜で食べたいもん

2010 年 7 月 9 日 | トピックス

さて2日目、7/7水曜、七夕の日。

会議チーム(といっても私だけ)は、
午前中は、観光協会で新しいパンフレットについて打ち合せ。
そのあと、撮影チーム(田中、馬場、小野)に合流する為に
漁業組合さんのセリ市にお邪魔しました。

一日中、撮影、撮影、撮影で、馬場さん、田中さん、小野さん、ご苦労様!
(カメラが、いつものハッセルからライカに!なっとる)

この日は、大漁なんでしょうか?
小さい小魚から、日常よく食べる青魚、旬の魚、カジキまで
種類も量も魚がいっぱい並んでいて、驚き!です。

Q「この小さな魚たちは、どこへいくんですか?」
A「ほとんどが関東方面に出荷されて、佃煮とかになるんですよ」
と仕分けと氷詰めをしている皆さんが教えてくれはりました。

なかなか地産地消とはいかんのですね。
でも高浜と関東に縁があるのだとわかると少し嬉しく感じました。

次へ移動し、昼前に「旧観光協会」の建物をちらっと撮影。
ここは町の歴史を感じさせるだけに、そのうちちゃんと本来の姿に戻してあげたい。
今は、まちネットさんの事務局があり、観光案内所となっています。
皆さん、これから始まる夏のシーズン中、大変でしょうが、がんばって下さい。

私は午後からのまちづくりに関する会議が迫っていたので、
全員、急いでレストラン「源治」さんに直行。
(こちらは私が高浜に来て最初に食事をしたとこです。)

唐揚げ定食。
魚が売りの源治さんで唐揚げとはこれいかに。。。でも旨い。
その理由は、無理言って、お刺身盛り合わせを持ち込んだからです!!!
(源治さん、ありがとうございました。)

実はセリ市で、もはや顔なじみの魚商組合の福永さん、松本さんと談笑中…
道田:「やはり高浜に来たら魚が食べたいな、と思うのが、観光客魂ですね」
松本:「今回は魚食べたんか? え! そしたら、この鯵とサザエ食べていき」
福永:「よっしゃ、うちで刺身にしたげるさかい、取りにおいで」

と、とんとん拍子で、ありがたい心意気にのっかり、
昼からテンションの上がる、こんな豪勢な盛り合わせを頂くことになりました。

これを二皿、海の味がする!、当然美味い!、ぺろっと頂きました!
さっきまで泳いでた魚を捌いてもらって、刺身にしているんやからマズいわけがない。
現に私たちは、蒸し暑い中、
ほんまに高浜町に、そして海に歓待してもらったようで、皆、大喜び。

高浜には、美味しい焼肉屋さんがいっぱいあります。
ですが、海がすぐそこにあるのに、獲れ立ての魚はスーパーや魚屋さんにはあっても、
いつでも頂ける食事どころが少ないように思います。

セリ市を、仕事の邪魔にならんように、ちょこっと見学できて、
好きな魚選んだりして、できれば港の近くで食べられたりしたら、
それは、海と共に生きる高浜町に来た、まさしく観光の醍醐味、旅の幸せ。

これから取組む、まちづくりの課題には、
この日の夜に行われた地域医療フォーラムのように町内向けの大きな課題があります。
また一方で、城山公園や漁港をどのように再整備していくのかも大きな課題です。

まさしく、このあたりをどう進めていくべきか?
が、午後からの会議ネタだったのですが、熱く長い会議が始まりました。
秋あたりにワークショップがあるので、みんなで考えましょう。

七夕さま、
近い将来、高浜町で「新鮮な海の幸」と「観光客」がもっともっと出会えますように。

道田 淳



多比鮓 1週間後…

2010 年 7 月 8 日 | 名物つくりましょう

7/6火曜、
6/28に漬込んだ多比鮓(鯛のなれずし)の様子を見に
樽を預かってくださっている江上鮮魚店へ。
ふらりと出てきはった石堂さん、今回もお世話になります!

漬込んだのは、天然鯛と養殖鯛の2つの樽。
平城遷都1300年祭の時には、漬込んでから浮いて来る水を何度も捨てていた、
とのことだったので、松村さんの指令で、その水の出具合を見に来ました。

思っていた以上に、樽に水が溜まっていて驚きでした。
(写真が天然物の樽になります。)
汁が赤く見えるのは、色づけに入れた古代米の色らしいです。

中ジョッキと間違えるなよ〜

驚いたことに、鯛の大きさが違ったにせよ(天然物が大きい)、
浮き出ていた水分量が、天然物(左)と養殖物(右)では、倍以上ちがっていました。

しかも、よ〜く見ると、色も違います。
左の天然物は透明感がありますが、養殖物は少し濁ってます。
匂いをかぐと、天然物の方が香りたっています。

さらに、味わってみると、どちらも麹の味はしますが、
天然物が、さらりとした甘さと熟成する前の上品な魚醤に似た風味があります。
養殖物は、その風味よりも、全く異なる甘さがたっていて、まるで別物です。
驚くほど、ある意味、不自然なくらい甘い。

さて、この先はどうなるのか?
このまま熟成していくと、天然と養殖で味がどれほど異なるのか、
漬け上がりがとても楽しみです。

道:「ところで、へしこ(鯖ぬか漬け)を漬けても、水って出てきますの?」
石:「おう、出てくる出てくる、試験的に漬けてるやつあるし見せるわ。」
と漬込み中のへしこ樽を拝見。

「鯛のなれずし」は、夏場に醗酵が進み過ぎたり、
傷んでも困るので、冷蔵庫保管にしましたが、
塩が濃い「へし」こは、そのへんにほっておかれても全然平気です。

これがあの美味しい「へしこ」に変身する前の鯖ですね。
鯛のなれ鮨と同じように醤油色の水が溜まってました。
やはり水分が抜けていって、味がしみ入るのでしょうか。

鯛のなれずしの経過報告は、
松村さんや大久保さんと連絡をとって、丁寧に観察をし、
今後の方針を決めながら、漬け上がるまで様子を見ていきたいと思います。
永禮さん、石堂さん、ありがとうございました!
どうぞ特産品となり、羽ばたくまで、おつき合いください。

さて長い一日が終了。
お楽しみの夕食は、前から行きたかった「焼肉とんがらし」で極うまカルビ。
皆、一日楽しく、先が楽しみで、想像以上にテンションが上がりました(笑)。
やはり肉は気持ちをひとつにしてくれます。

道田 淳



パンフうちあわせ

2010 年 7 月 2 日 | スナップショット

半ズボン解禁、でも蒸し暑い。。

7/2金曜の午後は、
たっぷり4時間、パンフのうちあわせをしました。
暑さが残る間に、主だった個所を撮影し、デザインをして、、、
秋ごろには新しい町のパンフレットをお届けしたいと思っています。

今日の打ち合せでだいぶ全体像が見えてきました。
高浜町の魅力をたっぷり、情報もたっぷり、楽しさもたっぷり、
伝えられるいいパンフができそうです。

私も並河さんもいたけど、パンフの主役はこのふたり。
田中偉一郎(左)+馬場道浩(右)の超強力 ツートップ。
これから忙しくなるけど、よろしく!

道田 淳



お酢の講習会

2010 年 7 月 1 日 | 名物つくりましょう

6/28月曜の後半〜

鯛のなれ鮨づくりのあとは、松村さんによるお酢の講習会を開催しました。

お酢もいろいろありますが、
今回はお寿司に使うという目的で考えた際の米酢とすし酢を中心に、
松村さんからの講習およびプチテイスティングをしました。

まずは米酢についての基本的なお話。
お酢の歴史や製法、穀物酢、醸造酢、果実酢などの種類、
米酢と純米酢の違いなどなど。

ちなみに醸造酢ができるまでは梅酢が主流で、
「塩梅(あんばい)」という言葉の語源は、
味の基本である塩と梅酢(塩味と酸味)からだそう。

また、お酢の定義は、3~8%の酢酸を含む調味料ですが、
日本では3~4パーセントが主流。ワインビネガーなどは、6~7%。
酸度が高い方が傷みにくいですが、食べづらいので甘みが入っているのだとか。

甘みと酸味の関係は、きっても切り離せず
たとえば、1人一食分を完食する前提のばら寿司と、
2~3人分で分けるタイプの押し寿司などでは、
お酢の配合や、甘みと酸味のバランスを変えて、調節していたりするそうです。

最近、健康面では食欲増進や疲労回復、動脈硬化予防など注目が高まっており、
さらにはビタミンCの吸収を促進するという意味で美肌効果やダイエット効果など、
美容面でもお酢の効果が期待されています。

私自身もお酢は大好きで、
家には、黒酢に米酢、果実酢とワインビネガー数種類ずつ。。。と
たくさんのお酢を常備しています。

特に夏は、酢のものやお酢のさっぱり煮、
サンラータンなど酸っぱいものが食べたくなります。
まさに食欲増進と疲労回復で、体が欲してるんですねー。

そして講習のあとは、お楽しみ?!のプチテイスティング!
今回は松村さんがよくご存知の岐阜県の内堀醸造さんのお酢と、
福井県小浜市のお酢やさん・とば屋酢店の米酢とすし酢を味見しました。

こちらは、とば屋酢店さんから送っていただいたお酢3点。
すし酢、純米醸造酢 「壷之酢」、壺仕込み米酢です。

まずは内堀醸造の特選本造り米酢とば屋酢店の壷之酢を比較。

成分はそれぞれお米だけだったりするのですが、色も異なれば、味も違ってきます。

酸味がツンと鼻にきたり、酸味の中にまろやかな甘みが襲ってきたり。。。

酸味や甘み、旨みを意識しながら
資料にテイスティング結果を書き込めるようになっているのですが、
何種類も少しずつスプーンですくってなめていると
途中でわからなくなってきます。

米酢だけでも4種類味見したのですが、さらにすし酢も5種類!
すし酢の中には、お砂糖やお醤油のほかに昆布やリンゴ酢などが
入っているものもあり、5つ飲み比べてみてもそれぞれの個性がすごく出ます。

みなさんも味を見ながら「うーん…。これは酸っぱい」
「こっちは甘いね」「これはすっきりしてる」など
それぞれ感想などを述べあいながら、テイスティングされていました。

今回はお酢にもいろいろ種類があって、
お酢の配合やメーカーを変えるだけで、
お寿司としての味が変わってくることを学びました。

では、
ばら寿司や押し寿司、たかはま鮨に合うお酢はどれ?
というのを考えていくと、市販されているもの以外にも、
オリジナルでブレンドしてくれるところもあるらしく、
選択肢はたくさんあって難しいです。。。
そもそもお酢を変えるのかということも含めて再度検討が必要ですね。

たかはま鮨を作られているみなさんに
お酢のことを知っていただいた後の展開は……?
今後の進路はまだ未定ですが、こちらのブログでまた報告させていただきます!

大久保 郁織



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